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門出のとき

#note100本ノック
Day 96

この春、
長男が家を出る。

就職で他県へ向かう彼。

準備にてんやわんやしているのを眺めながら、残り少ない彼との時間を愛しんでいる。

と、書いているだけで涙ぐむくらい、たぶん、実は参っている。

なんとも子離れできていない母である。


門出のとき

明日、楽しみにしていた大学院の恩師の研修があったのだが、長男との予定が動かせず、やむなく欠席させていただくことに。

先生にお詫びのご連絡をしたのだが、そのお返事に

息子さんの門出のときなのですね。

お返事より

とあった。

そうだ、これは門出なんだ、と気づく。彼が、未来に向かって歩き出そうとしているときなのだ。

あんなに泣き虫だったのに。もう、いま、自分の足で歩き出そうとしているのだ。


そういえば、昔、

こどもは、かみさまからの預かり物だよ

誰かに言われたことば

っていわれたなあ。

大切に、大切に、育ててきました。

でも。
もういまは門出のとき。


たくましくなった背中を
そうっと押し出す。

彼が歩む道を、
明るい光が照らしてくれますように。

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