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小学校の先生として役立つ名もなきスキル(日常編1)

先日、小学校教員の友人と話題になったのが、他では一切役に立たないけど、小学校の先生として(のみ)役立つ名もなきスキルが存在する、という件。正直なところ、小学校以外の場所では一切役に立たない気もするけど…笑。

話題として盛り上がった名もなきスキルはこちら。

整列させるスキル

日本の小学校は整列させることが多い。全校朝礼、教室移動(に整列させるクラスもある。わたしはしないけど)、体育の授業、集団下校、遠足、社会科見学、校外学習、etc…

わたしの整列させるスキルを言語化してみる。(人により違った笑)
1)まず整列させたい列の先頭の位置に立つ。(目印ね。対面になるように)
2)腕を伸ばして、列を作る方向をこどもたちに可視化する
  (そのうち、腕がなくても先生の正面に列を作るようになる)
3)黙って待つ。(動かないのがコツ)      以上。

先生が動くと、子どもが混乱してますます列を作れなくなるので、子どもが目印を見て考えて動くのを待つ。

気づかない子がいても、子ども同士で声をかけて並んでいくので待つ。先に並び始めた子たちとアイコンタクトしたりして行動を認めると、彼らはその後も率先して動く子になる。だいたいの列ができたらもう崩れないのではじめて動き、並べない子に声をかけていく。

笛は、海岸とか(ライフセーバーの仕事の邪魔になる)、サービスエリア(バスの誘導などの邪魔になる)では吹かないのが鉄則。ただし、命に危険が及ぶようなことを回避するために、校外に出る時は笛をつねに首からさげてしまう。(これも小学校の先生あるあるか)


声のスキル

大学で授業をするようになって思い知ったんだけど、小学校ってマイクなしでかなりなスキルを駆使して子どもたちに話を聞かせるよね。あれって、ほとんど神技。(大学の先生は、もっと静かな状態でもマイクを使います…)

小学校の新任の頃(専科だった)、騒がしいクラスに悩んでいた時に教わったスキルが2点。

騒がしいクラスに話を聞かせたいとき、
1)自分の普段の声よりいちオクターブ低い声で話す。
子どもと女性の声は音域が似ていて、そのままの音の高さだと気づかれにくいっぽい。しかもオクターブ下げて大きめの声を出そうとすると、自然とお腹から声が出るかも。(男性に当てはまるかはわかりません…)

2)わざと、だまる
 先生が話を止めたことにみんなが気づくまで、無言を貫く。意外と気づくよね。ただし、その後の話で子どもたちの心をつかまないとまたざわざわしてしまうし、そもそもこれが効かない状態に陥ってるクラスには逆効果。

3)全く違う話を一瞬ふる
「そういえば今日の朝ごはんさ」とか、「そういえば、今朝学校くるときさ」とか、全く脈絡のないことを言うと意外と聞き取って「え?」という顔をしてこちらを見る子が多いよね。そこでその脈絡ない話をして一気に興味を引きつけておいて…本題に入ります笑

4)だまったまま、黒板にどうでもいい絵を描く
いつも3)だと効き目が薄れるので、聴覚ではなく視覚に訴えてこちらを向かせる。よく使ったネタはわたしのペットの絵とか。なに描いてるんだろう、とおしゃべりが少なくなった瞬間にひとこと「うちのペットです。なんて名前でしょう?」「何歳でしょう?」とかクイズにしたり。ねらいはこちらに注意を引きつけることなのでネタはなんでも・・・。

声のスキルというか、お話を聞かせるスキルの話になってしまった。

終わりに

長くなりそうなので、今日はここまでで。

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