学生とチロルチョコ③ 異なる価値観
#note100本ノック
Day 19
この100本ノックでは、洋楽Dictation、Speech、そしてTopicを組み合わせたアクティヴィティの中で、英語が苦手と語る学生たちが英語を楽しむ学習者へと変わっていく要因を探求していきます。
チロルチョコレートから始まった実践を紹介しています。いよいよ、学生たちが本音をぶつけ合うときがやってきました。
さてさて、今回も学生のコメントを。
チロルチョコレートから始まった実践が、ガザでの軍事行動への考察にまで発展しています。
それでは、実践の続きをどうぞ。
要訳をした結果
各グループで分担して要訳をすることを前回課しました。
もちろん、自分で英語のこの記事を読み切ってもよし、各グループの要訳を頼りにしてもよし。自分の学びたい方法を選択してくださいな。
こちらが分担したうちの最後のパラグラフです。
この記事の趣旨は、「イギリスでは、子ども向けの食品からアニメのパッケージをのぞく政策を検討している」ということでした。
ここでQuestionです。
自分の考えをグループでシェアしたあと、Padletにまとめます。Q1〜Q3について、縦に割り当てられた自分のセクションに表現していきます。(こちらのクラスでは日本語で表現していますが、テストではこのQについて、英語での回答を問います。)
興味深いことに、どのクラスでも「賛成」と「反対」が同じくらいの割合でした。ただし、その理由はそれぞれ異なります。
グループでのやりとりは、かなり活発な意見交換がされた様子。自分の意見を伝え、ほかの人の意見を聞き、また考えるというこのシンプルなやりとりが、いかに彼らの心に響いているかは未知の可能性を秘めていると思いませんか。
これ、なかなか面白い指摘ですよね。
家庭での教育の問題!鋭い指摘。
日本とイギリスを安易に比較すべきではない。いいですね、いいですね。国によって文化も抱えている環境も異なることに着目しています。
そう、国が政策として行うレベルの話なのか、個人の問題なのではないか、という指摘もいくつも見られました。また、他の製品に考えを転移させて思考していることも興味深い。
この頃になると
実際にこの頃になると、授業が終わっても数名が残って、この題材について議論している姿が見られるようになっていきます。もう話したくて仕方ない、という感じ。
自分の考えとは異なる考えがあること、異なる考えを持つ人に実際に出会うこと。互いの価値観を伝え合うことこそ、学校教育のなかで実現していきたいことだとわたしは思っています。そして、その経験が冒頭のような学生の感想につながっているのではないかと。
ということで、わたしが提案した展開はここまで。授業は終わったかに見えますが…。
これはまだ序章に過ぎなかった。ここからが、彼らの探求の始まりです。
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