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教育あれこれ

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教育について、思うことを徒然に書いた記事を集めています。
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#英語教育

メンターとメンターテキスト - 『国語の未来は「本づくり」』より

最近、ライティング・カンファランス の本を読んでいる。 メンターやメンターテキストの存在がライティング指導に有効という文脈において、リンクしていると思い起こされたのが、こちらの本、『国語の未来は「本づくり」』だ。 P.ジョンストン、K.シャンボー、A.ハートウィグ、S.へるまー、M.コマール、T.クルーガー、L.マカーシー作 マーク・クリスチャンセン、吉田新一郎訳.(2021)『国語の未来は「本づくり」』.新評論 端的にいうと、日本の教育において言えば「国語教育」のなか

大根✖️英語レポート

#note100本ノック Day 74 今日、生まれて初めて 自分で育てた大根を収穫した。 お味噌汁に入れたけど、 柔らかくて美味しかったな〜 レポート課題 今年度の学生の英語レポート、 農学系の学生への選択肢はこれらだったんだけど。 来年度の後期に、 って、入れようかな。 いつも、学生に本気で相談してる笑 彼らが相手意識を持って書いてくるレポート、 読んでて楽しいのです。

今日、借りた本たち

#note100本ノック Day 65 今日は母校の大学院へ。 春と夏にいつも、お話ししたい先生方に会いに行く。 まずは、IB教育でお世話になった先生の研究室へ。こちらに伺う時に楽しみにしていることのひとつは、研究室の本棚をのぞかせていただくことだ。 先生の本を選ぶ視点は、わたしの興味と重なることが多い。 例えていうならば、「わたしの好みを知り尽くした本屋さんの店員が、わたしのためだけにセレクトした本のコーナーを作っている」くらいの形容があてはまるレベルだ。(もちろん

インタビューでわかること

#note100本ノック Day 41 母校の大学院の質的外国語教育研究勉強会に参加しました。 こちらの本を読んでいます。 太田裕子(2019)『はじめて「質的研究」を「書く」あなたへー研究計画から論文作成までー』.東京書籍 今回は、5章「インタビューで何が分かるのか」と6章の観察することと「書く」ことでした。 この本は質的研究を「書く」あなたへ、と題されていますが、実践の場にいらっしゃる方々にも示唆に富んだ本だと感じています。 5章の「インタビューでわかること」

学生とチロルチョコ⑤ 哲学に行き着く

#note100本ノック Day 21 この100本ノックでは、英語が苦手と語る学生たちが英語を楽しむ学習者へと変わっていく要因を探求していきます。 この記事では、チロルチョコレートから始まった実践を紹介しています。この記事から始まり、今回が⑤になります。 今回も学生のコメントをどうぞ。 ちょっとちょっと自称「英語が嫌いで大の苦手」な学生さんたち、ウェブの英文のニュースをまた訳したい、ってマインド変化しすぎてます…。すごいな。 さて今回で完結します。イギリスにボイス

学生とチロルチョコ④ 探求のはじまり

#note100本ノック Day 20 この100本ノックでは、洋楽Dictation、Speech、そしてTopicを組み合わせたアクティヴィティの中で、英語が苦手と語る学生たちが英語を楽しむ学習者へと変わっていく要因を探求していきます。 この記事では、チロルチョコレートから始まった実践を紹介しています。この記事から始まり、今回が④になります。 今回も学生のコメントをどうぞ。 異なる国の価値観、自分の価値観。もちろん日本という国の価値観や、他の人の価値観についても考

学生とチロルチョコ③ 異なる価値観

#note100本ノック Day 19 この100本ノックでは、洋楽Dictation、Speech、そしてTopicを組み合わせたアクティヴィティの中で、英語が苦手と語る学生たちが英語を楽しむ学習者へと変わっていく要因を探求していきます。 チロルチョコレートから始まった実践を紹介しています。いよいよ、学生たちが本音をぶつけ合うときがやってきました。 さてさて、今回も学生のコメントを。 チロルチョコレートから始まった実践が、ガザでの軍事行動への考察にまで発展しています

学生とチロルチョコ② 苦言クィーン

#note100本ノック Day 18 この100本ノックでは、洋楽Dictation、Speech、そしてTopicを組み合わせたアクティヴィティの中で、英語が苦手と語る学生たちが英語を楽しむ学習者へと変わっていく要因を探求していきます。 昨日から、チロルチョコレートから始まった実践を紹介しています。今回もまた別の学生のコメントを。 さてさて、このコメントに行きつく実践は、どのように始まったのでしょうか。 おもむろに配る とりあえず、おもむろに配りました。学生たち

学生とチロルチョコ① きっかけ

#note100本ノック Day 17 この100本ノックでは、洋楽Dictation、Speech、そしてTopicを組み合わせたアクティヴィティの中で、英語が苦手と語る学生たちが英語を楽しむ学習者へと変わっていく要因を探求していきます。 今回から数回に渡り、「視点の転換による視野の拡大が起きた」と学生が語ったチロルチョコレートから始まった実践を紹介します。 さてさて、どんな視点の転換と視野の拡大が起きたのでしょうか…。 はじまりはファミリーマートから この物語は

価値観を考える

先日、友人で高校の教員をしている方とお会いした際、エンゲージメントカードなるものに出会いました。 価値観カードとも呼ばれているようです。 その場にいた3人で、とあるアクティヴィティをしたのですが、自分の感覚を研ぎ澄ませて、自分の価値観と向き合うような時間でした。しかも、3人で大笑いしながらで相当楽しい。 わたしが大切にしたい価値観 アクティヴィティが終わった時、わたしの手元に残った7枚のカードは、「ワクワクする」「心地よさ」「遊び心」「創造性」「革新性」「個性」「コミ

絵本 『戦争をやめた人たち』

#note100本ノック Day 12 先日、クリスマスの授業デザインに悩んでいるnoteを書きました。そちらにこの動画をアップしていて、 それを読んだ別の友人が、こちらの絵本を薦めてくださり!さっそく図書館で借りてきました。 鈴木まもる( 2022 )『戦争をやめた人たち』.あすなろ書房 とても、心に響きました。動画で概要はわかっていたけれど、絵本で読むとさらに深く胸に迫るものがありますね。 さらにこのお話は実話とのこと。第一次世界大戦の頃、イギリス軍とドイツ軍の

遊びゴコロのある教室〜学びの主導権を生徒に渡す

先日、理事をしているオーガニックラーニングの講座「遊びゴコロのある教室」にて、期待の若き新鋭とペアで登壇。(以下、「新鋭さん」とお呼びします) 題材はとあるTED talksの動画。これは新鋭さんに出会った頃、とあるスタバで教えてもらった実践で、面白すぎて大学でアレンジしてレポート課題にしているもの。 同じ題材を同じように導入したのですが、今回の登壇に向けて新鋭さんと準備する中で、お互いがフォーカスしてることがちょっと違うことに気づいたり、学び多き日々となりました。 K

【小学生英語レッスン】「先生、Open Class Dayやらないんですか?」

オンラインで小学生に英語を教えています。English ✖️ Creativity をテーマとして、ロイロノート で進めています。 小学生レッスンのメンバーは2人。しっかりものでとても優秀。でも、間違えるのがちょっと嫌いなKanami(仮名)と、とても穏やかでとてつもなく優しい。いろいろ雑だけど、集中したらとんでもない天才肌のSorachi(仮名)。 学びがクリエイティブになるといいな、とはつねづね考えている私ですが、わたしの予想の斜め上をいく小学生たちの柔軟さたるや、い

【絵本✖️ものの見方】『あおくんときいろちゃん』

わたしは「絵本」を用いて学習者の「ものの見方」を育成することを目指しています。 絵本の原作と翻訳を比較することを通して、ものの見方を培う授業デザインをして、実際に授業をして学習者にどんな学びが起こったのかを調べることを主な研究のテーマにしています。それを「英語教育」として行えるかを考えています。 little blue and little yellow Leo Lionni 原作のlittle blue and little yellow という絵本です。 Leo