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レベル5!アメリカの刑務所で生き抜いた日本人

レベル5の極悪プリズンをサバイブした男の壮絶なドキュメンタリーです。

この本の見どころは、もちろん極悪刑務所での生活。
米刑務所内での暮らしがどのようなものなのか知りたい人は必見です。

終始ドキドキしながら一気に読んでしまいました。


著者について

まずは気になる著者のKEIさんについて。

彼の父親は物心がつくころには失踪しており、母親の親戚をたらいまわしにされて幼少期を過ごしました。

14歳で暴走族、中3でやくざへ。
やくざの部屋済み生活3年勤め上げ親分の運転手へ。

その後、様々な”やばいビジネス”を始めます。

そんな中、FBIのおとり捜査で捕まり、KEIのプリズン生活がスタートします。

この本には捕まった経緯が詳しく記載されていて、もう完全に映画の世界でした。


そして、アメリカ刑務所最狂のチカーノ・ギャングのボスと出会い「チカーノになった日本人」となりました。

帰国後はファッション、タトゥー、書籍、コンピレーションCD、DVD、映画などの幅広いプロデュースで、湧き上がるチカーノ・ブームの象徴的存在へ。

また、虐待や非行などの問題で悩んでいる人からの相談に答える為のサイトを立ち上げ、ボランティアとしてカウンセリングを行ったりもしているようです。


アメリカの刑務所でのくらし

▶アメリカの刑務所はかなり自由だった!

・女もドラッグも手に入る。
・注射器も手に入る。
・酒、タバコ、武器まで手に入る。
・女の看守はほぼ全員が体を売っている。
・誰とでも面会できる。
・自由にスポーツが出来る。
・IDカードで買い物が出来る。


看守はフレンドリーだそうです (^^)


▶恐ろしい話 

【暴動】
・時々大暴動が起こる。
・暴動の後は全部屋に施錠され3か月間閉じ込められる。(半年間出れなかった事もある)
・そうなると同部屋の囚人同士で殺し合いが始まる。


KEIと同じ部屋だったのはチカーノと呼ばれるメキシコ系ギャングの一人で、閉じ込められている間も問題なく過ごせていたそう。

で、後にこのチカーノとKEIは切っても切れない縁でつながることになります。


【死と隣り合わせ】
・プリズンでは死体をよく見かける。
・焼き殺される人もいる。
・ヘロイン中毒で死ぬ人もいる。
・女や子供に対する犯罪で収監された受刑者は確実に2日以内に殺される。


体を鍛えろ。弱いものは生き残れない。自分を守れるのは自分だけだ。


KEIは自分の身を自分で守るため、毎日トレーニングを欠かさなかったとの事。

チャンピオン直伝で、ボクシングのトレーニングにも励んだ…っていうかそんなことまで刑務所で出来るのね。

まとめ

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『アメリカ極悪刑務所を生き抜いた日本人』著者KEI さんの壮絶なドキュメンタリー本。


アメリカ極悪刑務所での暮らし…
私には想像するのも難しいほどすさまじい男の世界でした。


でもなんと彼、拘置所にいる時から早く刑務所に入りたくてワクワクしていたそうな。単なる好奇心ではすまされない神経の図太さであります。

しかも超努力家で中途半端が大嫌い!


相手が誰であろうと敬意を絶対に忘れるな。
仲間は絶対に助けろ。
背後に隙を見せるな。
これをやったら”見た目が悪い”ということはすべてやってはいけない。
刺されても騒ぐな。撃たれても騒ぐな。

KEIさんの人柄や覚悟があってこそチカーノのボスに認められ、アメリカの極悪刑務所を生き抜く事が出来たのでしょうね。

→アメリカ極悪刑務所を生き抜いた日本人 改訂版


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