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里帰りを二週間で切り上げた話

初回公開date: 2016年06月11日 17時15分
※内容は初回公開時のものです。

以前も書いたことがあるのですが、私は昔から母と確執がありました。
それについては話し合い、ある程度わだかまりも氷解したと思っていたのですが、出産で里帰りをしたことで、それが再燃してしまいました。

私は産前一か月前から実家に戻っていて、臨月のときはまだ普通に接することが出来ていたのですが、悪化したのはやはり出産後。
身体的にもメンタル面でも、産後直後の私はボロボロだったのですが、そこで初孫フィーバーな母の無茶な行動の数々に参ってしまいました。

いろいろあるのですが、一番参ったのは、退院の翌日から親戚が出産祝いに来たいという要望を、私に相談なしに母が次々とOKしてしまったことでした。
そのため、休む間もなく客間へ娘と一緒に何度も引っ張り出され、睡眠時間や授乳時間が狂って娘がグズることもありました。
私としても連日の睡眠不足で体力的に厳しいので訪問を断ってほしいと頼んでも、聞いてくれないどころか「せっかくお祝いに来てくれるのに断るなんて!」と怒られる始末。

母としても、初孫をお披露目したいという気持ちや、赤ちゃんを見に来たいという親戚からの要望を断ることの難しさもあったのだと思います。
しかし、精神的に不安定な私はそこまで考えることはできず、私と娘の状態を無視した行動に嫌気がさし、ついに「もう自宅に帰る!」と爆発してしまいました。
「そんなに早く帰っても何も出来ないでしょ!」と言う母に、買い物はネットスーパーで対応できる&その他の家事は旦那に協力してもらうから大丈夫だと言い切り、産後一ヶ月の滞在予定を二週間で切り上げました。
(旦那に相談したら「早くこっちに帰ったほうが精神的に安定するなら全然良いよ」とOKしてくれました)

里帰りしているお客状態なのに反発するのは申し訳ないとは思いましたが、生まれたての娘を育てることにいっぱいいっぱいで、母との関係まで良好に維持する気持ちの余裕がありませんでした。


臨月のときはまだ話ができる感じだったのに、孫が産まれたら無神経な母親にまた戻ってしまったこと。
娘の世話で手一杯なのに、母親の機嫌まで取らないといけないこと。
母親のヒステリーが怖くて機嫌が悪いときは悪化させないよう気を使っていた昔を思い出してしまったこと。

そして、『出産したら今度こそ私のことを認めてくれるかもしれない』と、どこかで期待していた自分に気づいてしまったこと。

それらがマタニティブルーな自分のもとへブワーッとのしかかり、耐えられなくなったのです。
まだ私のなかで母娘問題は解決していなかったんだということを、この里帰りで実感してしまいました。
母は私のことをまだ『自分の娘』として見ていて、『孫の母親』としてはまだ見ていないのだと思います。
そして私もまた『母親の娘』としての気持ちが強く、『娘の母親』になりきれていなかったのだと思います。

そして自宅に戻り、旦那との協力体制での育児を始めてみると、それまでのモヤモヤしていたものが消えて精神的に安定し、マタニティブルーからも抜け出すことができました。
あんなぶつかり合いをして確執が再燃するくらいなら、里帰りせずに旦那と二人で最初から頑張れば良かったかもしれないと思いました。

後日、保健師さんにこの件を全てお話ししたら「もうあなたはお母さんに認めてもらうのは諦めていいの。娘さんを可愛がって、一緒に育児を頑張っている旦那さんにいっぱい誉めてもらいなさい」と言われ、涙が出ました。
今は、娘との新しい母娘関係のほうへ力を注いでいこうと思います。

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