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やりたいことでなくて「避けたいこと」を考える。

自分が仕事をする上で何を大事にしているか、って、あまり自分では気づきにくいように思う。
だって、自分にとってはそれはあたりまえのことで、特に意識とかしていないから。

でも、たとえば「ルーティン作業苦手なんだよね」「0→1が苦手でさ」っていう風に言う人はよくいる。
それは「大事にしたいこと」がない状態だったりするんじゃない?と思う。

会社とかだと、単に慣れてないだけだ、誰でも苦手なものはあるけどがんばるものだろう、ってされて、とりあえずやることになったりするけど、実際自分の「大事にしたいこと=キャリアアンカー」が損なわれていると、苦しくなってしまう。
(苦しさ具合は人それぞれだろうし、平気な人もいるかもだけど。)

私は「キャリアアンカー」という考え方がすごく好きで、自分のキャリアアンカーを知って腑に落ちたし、知ってからはすごく働きやすくなったと思う。

特に、これがやりたい!っていう仕事があったわけではなく、慣れたらそこそこできるようになったりどんどんやるようになったものと、そうでないものがあるのだけど、その理由がわかったし。
それぞれの仕事をどうずらしたり伸ばしたりしたらやりたい気分になるかもわかるし。
どうしても苦手なものをするときは、好きそうな仕事も合わせて持っておいて、しんどさ緩和したりする。

診断したときには、まぁそうかもなぁ、という程度でしかなかったけど、知ってから仕事をしていくと、なるほどなぁとわかっていく感じ。

これはという、軸を握っていられたら、まぁなんとかなると思う。
軸になるものを把握できているって、すごくいい。


これはもっと知られていていい概念だと思うんだよなぁ。
自分のアンカーが何か知っていたら、何かを決めるときそのアンカーを軸に考えていける。
これさえ握っていれば続けやすいっていうのがわかっていると、迷ったときに動き方決めやすいし、しんどいときに立て直ししやすいと思う。

個人的には、「やりたい仕事」を考えたいなら、業種職種などよりも、どのアンカーを満たす仕事かって考えたらいいと思っている。
仕事単位で考えても、組織風土や規模や対応範囲や進め方のルールなどで、やることって全然違うから。

職種とか役割とか業務概要とかよりも、その組織の風土やルールがどんな感じなのか、そのプロジェクトやチームがどんなところか、どんな進め方をしているのか、っていうところに、「大事にしたいこと」に関わるところが隠れていると思う。

自分の「大事にしたいこと」「重視していること」っていうのは、わかりにくいと思う。
だけど「ないと困るもの」っていうのはわかりやすいんじゃないかな?
少なくともなくなったときに気づきやすい。

で、それは「避けたいこと」「どうしても苦手でがんばれないこと」「しんどくなってしまうこと」として現れているのだと思う。
だから、その逆のところに自分の「大事」があるはずだ。

避けたいこと、苦手なことを考えて、そこを避けていくっていうのって、ネガティブなように思われるかもしれない。
やりたいことをやる、という方が、ポジティブそうで好まれそうだとも思う。

でも、めちゃくちゃやりたいことであっても、その中に避けたい要素があったら、できなかったりしんどくなったりしてしまう。

だから、「避けたいこと」「苦手なこと」を把握して、それを避けるように、自分のキャリアアンカーを知ってそれを守るように、という視点で、「どちらかというとやりたい中で苦手なことがないこと」を選んでいくって、自分に合う仕事を見つけるのにいい方法だと思っている。

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