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もやっとしているままでいい。

先日受講したSIYで、
「ワークをしても、もやっとしたままのことも多いと思うが、そのもやっとしたまま持ち帰ってほしい」
というような話があった。

確か、ワークをしたのにすっきりしなかった、という感想からの話だったと思う。

すっきりしてわかった気分になるより、もやもやしたままいる方がよい、という話。
それはほんとにめちゃくちゃ同感だ。

すっきりすると、そのときはよかったと思うし嬉しいし、役に立った効果があった気になるのだけど、そこで解決した気分になって終わってしまったりする。
ただすっきりすることが目的ならそれでいい。

でも、もやっとしていることの下に何か大きな課題が隠れていたり、もやもやを発生させる何かが自分の中にあったりすることが多い。
すっきりして、表面上、または一時期の間、解決した感じになっていても、ねっこはそのまま残っていたりする。
すっきりしてしまわないことで、考え続けられてねっこまで深めていくことができたり、ずっと気になっていたりして何かのタイミングで解決に向かえたりできる。

すっきりすると、そこで終わってしまってそのまま変わらなかったりするけど、もやもやし続けていると、考え続けたりもやもやを解決しようとしたりして、行動変容につながりやすかったり、何かを試してみたことが続けやすかったりもする。

だから、もやもやにも意味があって、もやっとしているのがよくないわけではない。

もちろん、体感して実感して腑に落ちて、できるようになった!みたいな、すっきりもあったりするし。
気分だろうがなんだろうが、すっきり!わかった!ってなってどんどん動き出して、できるようになったり解決に向かえたりすることもある。

だから、すっきりするのがよくないってことではないけど、もやっとしたままでいるのもいい。

無理にもやもやをなくそうとしなくていい。


もやもやしているのがよくない、もやもやは解決しないと、って思ってしまいがちだけど、それは、もやもやとのつきあい方の問題だと思う。

もやもやして、ずっとそのことにとらわれ続けてしまって、ほかのことに集中できなくなったり、ほかのことをするのに支障があるとかは、困るけど。
いったんもやもやを置いておくとか、ちょっと離れてみれたらいい。

もやっとして考えて、どんどんネガティブな方向にいってしまうとかは、困るけど。
もやもやしてる自分、ネガティブになってしまう自分に気づけてとまれたら大丈夫。
書き出したり話したりして、客観的に見ることで、ネガティブになりすぎるとか、ぐるぐるしすぎるとかを防げたりもする。

自分がどんな癖があるか知っておいて、対処できる方法を持っていたら、問題ないと思う。
もやっとすること自体はそのままでいい。

もやっとしていること自体に意味があると思うし、そこから何かが生まれると思う。
もやっとしたことを、そのまま大事に持ってみておくこと。
すぐに解決しようとしない、という選択肢を知っておくこと。
それだけで、変わることがあると思う。

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