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そもそもキャリアってどういうこと?

今年から人事になった方で、キャリア支援を進めようとしているという方と、話す機会があった。

いろんな話をした中で、キャリア支援を進める上で何が課題だったかというのを聞かれて話したのだけど。

私は、実際支援する上での運用だの体制だのスキルだのっていう前に、
「キャリア支援の存在自体が知られていないこと」
「キャリア支援で何ができるか知られていないこと」
が課題だと思う。

多分、どこの会社だとか関係なく、キャリア支援全般的な課題じゃない?

もちろん、困っている人に、適切な支援をできるようにすることは大事だと思う。
大事というか、キャリア支援を業務として行うなら、それがベースだし必須だと思う。

でもそもそも、存在が知られていなかったら、どう使うかが知られていなかったら、ほんとは何か役に立てるかもしれないのに、何もできなくなってしまう。
何をするのか、どんな存在か、誤解されて伝わっていたら、ほんとは必要なときに役に立てなくなってしまう。

それ以前のそもそもとして、キャリアってなんなの?っていうのが知られていない、誤解されてる、とかも大きいと思う。

昇進とか昇給とか、そういうステップアップを狙うのだけがキャリアじゃないし、異動とか転職とか退職とか、大きな転機を考えるのだけがキャリアじゃない。

キャリアって、語源は「轍」だし、だから「通ってきた道のり」や「通っていく道のり」のことで、その人の人生そのもののことだ。
人生の中のいろんなことなんでも、相談できるのがキャリア相談。

やりがいを見つけたいとかスキルアップしたいとか、そういう相談も多いから、なんか意識高い系が相談に行くみたいに見る人もいるけど、別にそんな意欲高くなくても、ちょっとした困ったことでもちょっと考えを整理したいのでもなんでもいいのだ。

結局自分の人生だから、相談を受けるとか支援をすると言っても、その人が自分で自分の人生を決めていくお手伝いをするだけだ。
だから、ちょっと迷っていること、ひとりで考えるよりも人と話したり問いかけられたりしながら考えを深めたりしたいこと、そんなことをなんでと話したらいい。

キャリア支援を提供する場によって、「キャリア」全般にというよりは対応する範囲を限定していたりもするけど(就職支援とか)、どんな支援が専門かとか決めているような人もいるし、だから、なんでもかんでも相談していいよって決めなくてもいいけど。

でも、ベースはやっぱり、「キャリア=人生」だと思う。
自分の人生なんだから、話は聞くけど、考えるの手伝うけど、決めるのは自分だし、自分で動かないと変わっていかない、っていう、そこはゆらがないと思う。

キャリアを考えようっていうのは、キャリアプランを立てようってことでもなく、仕事どうしたい?ってことでもなく、自分の今の人生を、どんな風にしたい?どうしたらもっとよくなると思う?ってことなのだ。

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