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本が好きなのにはまった本がない。

好きな文章文体はあるけど、めっちゃ心に残っている好きなフレーズってないなって思って。

よく考えてみたら、そもそも、この本にはまった!みたいなのも思いつかなかった。
本だけでなくて絵本とかまんがも含めてもない。

本好きなのに。
常になんか本かまんがか読んでるくらいなのに。

一応、好きでずっと集めてたシリーズとかはある。この作家さんのはほぼ読んでる、みたいなのもある。
それなのに、この本が、このまんがが、めっちゃはまって大好きでおすすめしまくりたい、っていうような1冊は思いつかない。

という事実にふと気づいて、ショックというか、しょんぼりというか。
こんなに本好きだと思ってたのに、どんだけ本好きなの?って言われてたのに、どういうこと?ってなった。

別に、普通にこれ好きだよ、よかったよ、って思うのはある。そんなのは結構たくさんある。
でもそれは、はまったとかいうのとは全然違う気がする。好きだなぁとかおもしろかったとかよかったとか、読後感など覚えてるだけで、しばらくたったらほとんど覚えていない。なんとなく、雰囲気とか、ちょっと印象的だったイメージ浮かぶかどうか、くらい。

読んだときにはすごい好き!って思ったものさえも、時間たつと、好きだと思った記憶くらいしか残っていない。
読むの途中でやめられないほど夢中で読んでたはずなのに。何にそんなに止まらなかったかさえあやふやだ。

内容に対して心が動いたはずなのに、引きこまれる何かがあったのに、その内容をあまり覚えてないってどういうことだろうと思う。
私にとって、好きな本ってなんなんだろう?っていう。

本とかまんが、どういうところが好きか考えてみると、その世界に入れる感じ、今とは違うところにいける、違う世界が見れる感じは好きだなと思う。
その、本を読む体験自体が好きなのかな、それで内容詳細覚えてなくて、そのときの体感が好きってだけかな、とも思うけど、本の世界ならなんでもかんでも好きなわけではなくて、やっぱり入りたいのや入れるのと、そうでないのはある。
だから、本の世界にいく体験自体が好きで内容とかどうでもいいわけではない。

やっぱりどこに惹かれるかというと、ストーリーなんだよな。その本やまんがの世界に引きこまれてしまうくらい、ストーリーが好きなもの。(絵本の場合はストーリーよりも世界観に惹かれるけど。)
あと、ときどき、その世界を見ている、その中の人たちを見ている、作者さんの眼差しが好きだなぁということもあるかな。灰谷健二郎さんとか今江祥智さんとか。
登場人物にも惹かれることもあるけど、ストーリーありきであって、登場人物だけ好きってことはない。

覚えてしまうくらいにはまってしまうことがないのは、好き度が足りないからなんだろうか。

それは、本やまんがだけの話ではなくて、ほかのことについても同じなんだけど。
はまるとか推しとか夢中とか、そういう何か特別に思えるものや人が全然ない。

「本を読むこと」自体には、夢中になる入り込む感じがしてあるくらい好きなことだと思ってたんだけど、それでもそこまではまるっていう感じがないのかなぁと、ちょっとさみしく思う。
これからもいろいろ読むんだし何か出会えたらいいんだけどな。

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