見出し画像

体験することの価値。

勤務先の仕事で展示会に参加してきた。
実際にお客様や興味を持ってくれた方たちと話したりできて、直接反応を見れる場なので、こういう場はすごく好き。
特にこの商品をという目的でなくても、とおりがかって目をとめてくださったり、ちょっと試したら興味を示してくださったりと、いつも届かないところに届くのも楽しいなぁと思う。

以前から知っていたり、案内されて検討していたりという方も、実際に見てみたいからと訪れてくれていた。
いくら詳しい情報を知っていても、実際に手に取って確認するっていう効果や価値は大きいと思う。

これまでは購入でしか提供していなかったのがレンタルをはじめたので、試しに使ってみるっていうのができるのいいなという方も多かった。
業務で使うようなものって、いくら実際にさわってみても、仕様とかを知っても、実際に運用してみないとわからないことってあるから、実際の現場で試せる効果や価値も大きいと思う。

情報だけではわからないことが、実際に体験することでわかる。
いくらほかの人が体験した情報がたくさんあっても、自分が体験してわかることとか、自分にしかわからないことがある。
人にとっていいものが自分に合うのかはわからないし、人が感じたことが自分と同じかどうかはわからない。

一方で、たとえばAIになんでも聞いてみたりするとか、SNSだとかネット上の大多数の意見をもとに判断するとか、自分以外の人たちの情報を信じる人も多い。
(なんでも聞いてみるからといって、それをそのまま信じる人ばかりでもないけど。)

AIが出すようなビッグデータからの情報って、たくさんの情報の平均値だったり統計的な答えだったりで、客観的に間違ってはいない(という可能性の高い)情報ではあるけど、それが自分に合うかはほんとはわからない。
有名な人とかインフルエンサーとかの意見も、間違ってはいないだろうし正しい側面はあるけど、誰にでもどんな場合でも合うのかは別の話。

それでも結構多くの人が、そういう平均的な答えとか、自分以外の大多数の答えっぽいものを、ほしがったりするんだよなぁ。

AIとかそれ以外でのいろんな集合知とかも、結局は人の知識や経験からのデータで、それは大多数とか平均値とかで多くの場合にあてはまりやすい答えではあるけど、自分の体験ではないし自分の答えではない。

平均値統計値としての情報の価値と、実際に体験して得たことの価値とは、全然別のものだと思う。

情報が多いからこそ、情報をまとめることがかんたんになったからこそ、ほかの、実際に体験することの価値とか、リアルで自分で体験した人の直接の話の価値とか、そういう価値が大きくなるのだと思う。
いくらいろんな情報や意見があっても、感じて考えて決めるのは自分自身だから。

ライティング・ライフ・プロジェクト2024年6月期募集中です。
お問い合わせなどはこちらからどうぞ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?