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いろんな道があるはずなのに。

ここ半年くらい、キャリア研修のオブザーブをしてきたりしていて、ちょっともやもやしていることがある。

なんか、研修側が、こんなキャリアがいいよね!っていう形をつくってしまっているように感じて。
もちろん、細かくこんな風にって示しているわけではないのだけど、大枠の方向性が提示されその中で考える雰囲気になっているような。

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たとえば、ミドルシニア(40代後半〜50代前半)の方向けの研修で、定年後のキャリアとして例示されるのが、アクティブに活動されてご活躍されてる方の例ばかりだったりする。
再就職とか、起業とか。再雇用になりつつプロボノいろいろ参加している方とか。
講師の方のプロフィール自体が、資格取って講師として再就職だったり。

リアルで考えたら、そんな人ばかりでないはずで、再雇用となっても満足できない方とか(実際多いらしいし)再就職がなかなか思うように決まらない方とかいるわけじゃない?
研修では未来をポジティブに考えてほしいのだろうし、この労働力不足の中モチベーション高く働き続けてほしいわけだから、明るい楽しい未来を見せるのはわかるのだけど。

明るく楽しい未来だって、働いて活躍する以外にもいろいろあるのになぁと思う。
趣味に邁進してみるとか。
田舎とか海外とかでのんびり暮らしてみるとか。
パートナーさんが働いてるのを家で支えてみるとか。お孫さんとの時間を楽しむとか。
自分の好みの暮らし方を追求してみるとかさ。
働く充実感が、交感神経側の楽しみだとすると、副交感神経がはたらくようなゆったりな楽しみ。

そんなのも、目指すライフスタイルとしてもいいじゃない?
って思うんだけど、そんな例出されないんだよなぁと思って。

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社内向けキャリアコラムを一緒に考えているシニアの方に、コラムもやっぱりアクティブ系の例ばかりだから、ゆるゆる系ないのなんでかなぁと思ってしまうと話したら
「そう言われたらそうだなぁと思うけど、自分がアクティブなの好きだから思いつきもしなかった」
っておっしゃってて。

アクティブな方向を目指させたい意図がはたらいていることもありそうだけど(研修の場合、シニアでもモチベーションを!って目的あるしね)、つくってる人の指向によるのもあるかなぁと思う。

そういう意味なら、一般的な例として示させるものだけじゃない自分の好み考えてみない?ってのも、私の指向なんだけども。

ここでも書いたけど

人に選択肢絞られたり決められたりが苦手って指向の押し付けでもあるかもなぁ。

そうはいっても、ほんとにそれがいいの?って考えるのや考えてもらうと聞くのが好きなんだよな。

(自分がそうしたいのにできてないから、余計それがいいと思うのかもな。)

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