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沖縄の披露宴は”かぎやで風”に始まり”カチャーシー”で結ぶ

沖縄に”新しい風”をと言っている私ですが、結婚式全てスタイルチェンジしよう!
と言っているわけではありません。

沖縄の守りたい文化、継承していきたいセレモニーもたくさんあります。

沖縄の披露宴は「かぎやで風」で始まる

私が守り、継承していきたい文化が2つあります。
その1つが沖縄の琉球舞踊
「かぎやで風」

今日の喜びを何とたたえる事ができましょう
まるで蕾の花が朝露を受けて
ぱっと咲き開いた様な心持ちです

と唄った沖縄の祝宴には欠かせない「かぎやで風」
披露宴や生年祝などのお祝い事にはマストとなる琉球舞踊です。

沖縄では、このかぎやで風が始まると座開きとなりお食事スタートの合図です。毎回プロの方に頼むのではなく、親族や知人にお願いすることがほとんど。
300名ものゲストがいればその中に踊れる方が何人かいたりします。

私もその一人。
祖母が琉球舞踊の先生をしていたこともあり、母は琉舞のスペシャリスト。私は習っていなかったのですが、母からは教えてもらい今でも踊ることができます。

母に聞くと、今は琉球舞踊を披露宴で踊るのは最初のかぎやで風だけだったけれど、母が祖母の琉舞道場に所属していた時は、

踊り手や三線、太鼓、琴奏者すべてセットでナント30万円!!

というフルパッケージプランもあったんだとか。
早着替え、メイク直しなど芸能人みたいなことを披露宴で毎回やっていたそうです。

そういう依頼がたくさんあったことに、現代を生きている私からしたら信じられない、の一言です…笑
今は母は活動していませんが、私の披露宴ではちゃんと踊ってくれました☆

じゃん!!

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となりの可愛い女の子は私の姪です。
この日の為に母の猛特訓を受けました。

本当に嬉しかった☆
母は琴もやっていて、舞台で琴を演奏している母は見たことありますが、琉舞を踊る母の姿を見るのはこれが初めて。

そして、何よりまだ当時小学校5年生だった姪が一生懸命踊ってくれている姿に感動✨
この写真は一生の宝物です!!

披露宴では必ずと言っても良いほどプログラムINするかぎやで風。

最近では20代の新郎新婦様からかぎやで風を当日の進行からカットしたい、というリクエストをいただくこともありますが、ここはカットしないでほしいなぁ、と個人的には思っています。
(もちろん、レストランweddingやハウスweddingには適さないと思いますので最初からお勧めしません)

カットしたいという新郎新婦、お祝い事には欠かせないから絶対かぎやで風は入れなさい、というご両親。
もめることもよくあります。

沖縄でプランナーをしていると一度はご相談をお受けしたことがあるのではないでしょうか!?
カットしたい、をそのまま受け入れるのではなく「かぎやで風」の意味をしっかりとお伝えして新たなご提案をしていきたいですよね。

新郎新婦がかぎやで風を踊ることも増えてきました!
当日和装や琉装をお召しにならないのであれば、メイキングを作ってオープニングムービーの中で新郎新婦が踊るのもアリなのかもしれないと思っています。
アイディアは無限大☆

披露宴の結びは「カチャーシー」

県外の方でも一度は耳にしたことがあるかもしれない、カチャーシー。

カチャーシーとは・・・
「かき混ぜる」という意味を持つ沖縄の「かちゃーす」という言葉に由来していると言われています。
今日のこの喜びをかき混ぜて、みんなで分かち合いましょうという意味があります。

手は上にあげ幸せをかちゃーします。
女性はパー、男性はグーで踊るのが基本ですが、
絶対コレ!
という決まりごとはないので、みんなで楽しく踊れたら良しとされるカチャーシー。

カチャーシー

真ん中がカチャーシーの女性踊りです☆

後方の太鼓を持っているのは皆さんご存知のエイサー。
余興でエイサーが入る場合は、エイサーからそのままカチャーシーへと流れます。

もう毎回お祭り騒ぎですね~
これが楽しいんです♪

そして一通り踊ると、
締めは新郎の胴上げ。

胴上げ

これも必ず入ります。
友人職場の方はこの胴上げをするためにステージに上がっているようなものです。

これね、結構危険なんです。
かなりのお酒を飲んでいるメンバーが胴上げすると落としかねない…
エスコートがいつもそばでヒヤヒヤしながら待機しています。

ちなみにこの胴上げされているのは私の夫です 笑

そして女性陣はというと、
胴上げの横で撮影大会☆
ドレスを着ているのはワタシ 笑

カチャーシー2


いかがでしたでしょうか?

「かぎやで風」に始まり、「カチャーシー」で結ぶ。
ステキな沖縄の伝統✨

この2つのセレモニーはこの先もずっと継承されてほしいな、と思っています。

そして、私は絶対に叶えたい夢があります。
娘の結婚式でかぎやで風を踊りたいんです♪
イヤ、と言われても踊る気満々でございます 笑

MAKI

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