絶対的な幸せ

その瞬間明確に「人生で一番幸せ」だと確信できることって、
そんなに多くない。

もちろんこれから更新される可能性はあるし、ないと困るけど。
だいたいは後から振り返って、相対的に幸せを判断している。

しかし私にとっておとといは、そんな貴重な瞬間がまさに訪れたのです。

夕焼け直前の空と5本のバラの花束

ずっと気配はしていたし、なんなら自分から呼び寄せた節もあります。
友だちの子どもに会いに行った帰り、事実上婚約宣言はしていました。

付き合い始めてから2年半、すぐに半同棲状態になり1年半前に一緒に家を借りました。
どんな親友よりも仲が良く、共通の趣味はおしゃべりすることと言えるほど、些細なことでも全て話せる仲。

そんな関係が心地よくて大好きだけど、
たまにはロマンチックを味わってみたかい。

別に指輪もプレゼントもいらない、
高級ホテルのベッドにバラの花びらが散りばめられていなくてもいい、
完璧なサプライズじゃなくていい、
人生一度の経験をせっかくならしてみたかい。

そんなリクエストに一生懸命答えてくれた彼。
いろんなことがバレバレで、
日にちもサプライズの内容もなんとなく分かっていたけれど
わくわくが日々募っていきました。

ふわふわスカート

当日は張り切って午前中美容院に。
帰ってくると机の上に1通の手紙が置いてありました。

指定された場所に行くと、思ったよりラフな格好の彼。
一緒にピクニックをして水族館に行って、なんだか久しぶりの王道デートでした。

夕陽が見える海辺の公園で座ろうと提案され、しばらく経つと
「うんちしてくる！」とのこと。
15分後くらいにフッと後ろを向くと、花束とプレゼントを持っていました。
思ったよりふわっと始まるプロポーズの言葉。

なぜだかこちらまで緊張してしまって、あんまり頭に入ってこなかったけれど、
最後の言葉がガッツリプロポーズで、ちょっぴり泣きそうに。

その後プレゼントをもらって、でもまだこの時はふわふわしていたなあ。

今日プロポーズがあることをなんとなく予想していた私は
一応手紙を用意していました。（実はこの手紙の内容と彼からもらったプロポーズの内容がびっくりするくらい似ていたんですが）

手紙を渡した瞬間、ぽろぽろと涙を流す彼。
そこで全てがふっと体の中に入ってきました。

今、人生で一番幸せな瞬間だ。

水族館の天井

自分を心から愛してくれる人に出会えたこと
自分が心から愛せる人に出会えたこと

いろんな奇跡が積み重なって、今、人生で最も幸せな瞬間をかみしめている

美しくて尊くて、この一瞬をずっと抱きしめていたい。
そんな気持ちになりました。

観覧車の中から見えた満月

そこから観覧車に乗って、大きな満月を見て、これまでのこと・これからのこと、たくさんおしゃべりしました。

この景色や気持ちは一生忘れないといいな。

ディナーでもプレートサプライズ

「今日は人生で2番目に幸せかもしれない」
彼はそう言いました。

1番目の幸せは、これからの2人の生活の中に期待するみたい。

未来に期待する彼の考えも
今を最高だと感じれる私の感性も
これからどちらも大切にしていきたい。

その瞬間明確に「人生で一番幸せ」だと確信できることって、
そんなに多くない。

でもこの先彼と一緒なら、
思ったよりも多くその瞬間が訪れるかもしれない。