経済的余裕のある親に生まれる本当の価値~親ガチャの真価~

すでに誰かが投稿してるだろうし、一定数気付いている当たり前の話だが….

先日、アルバイト先の焼き鳥屋に三人家族がやってきた。
40代半ばの男性、30代中盤の女性、そして小学2年生のお子さん(女子)。

僕のアルバイト先は客単価1万円ほどのいわば”高級店”である。
そんな高級店に小学二年生を連れてくるなんて、さぞ余裕のある家庭なんだろうなと感じた。

カウンター制の焼き鳥屋、自然とお客さんとの会話も広がる。
話していると、どうやらその小学二年生の子供は昆虫が大好きで、家で蚕を育て、糸まで作っているらしかった。小学2年生とは思えない口ぶりで楽しそうに蚕がどんな生き物なのか、何が育てる上で難しいのか、沢山教えてくれた。その横で嬉しそうにほほ笑む両親。

「経済的に余裕のある家庭に生まれるってこういう事なんだろうな。」
そう感じた。
一般的に親ガチャ当たりとされる経済的余裕とは、「子供を私立に入れられる、とか、塾に行かせてあげられる、とか」そんな事が挙げられているような気がする。

いや違うよな~と僕は思う。経済的に余裕のある家庭の両親は、
子どもの才能のたまごを見逃さず、温め、孵化させる能力がある。
これこそが親ガチャ当たりの真価なのである。

おそらく、お客さんの子供も昆虫に初めて興味を持った瞬間があったんだろう。良い親、というか教育者は、その瞬間を見逃さず、何を与えてあげればその子の才能が伸びるかをきちんと考え、方法や手段を提示し、一緒になって楽しむ。

子供のアイデンティティ、交換可能でない部分を見つけてあげる。
これこそ、最も重要な親の役目の一つであり、見逃されがちな役目なのである。



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