女性のメイクはマナー

化粧に1番興味があったのは、
幼稚園児の頃だったんじゃないかなと思う。

幼稚園のお遊戯会で、先生に化粧をしてもらえた時は、一生このままでいい。と思うほど、キレイにメイクしてもらえて嬉しかったと記憶している。
実際には、舞台映えするようにチークやリップが濃いケバケバしい派手メイクだったのだろうけど。

小学生の低学年のうちは、化粧に対する興味はあったのだろうと思うけど、子どもは化粧なんてする必要ないよと言われていたのもあるし、やり方もわからないし、どこで学ぶものかも知らないし、必要になれば教えもらえるものなのだろうと思っていた。

月日は流れ、大学3年の終わり頃まで、わたしはメイクとは無縁の生活を送った。

大学生から始めた飲食店のバイトで、時折お客さんから化粧気のない子だねなんて言われたりしたのですが、化粧してないスッピンがいいと好評価で、化粧の必要性を感じずに生きてこられた。
このまま、メイク不要の生活が続くと思われた。

大学3年生の終わり頃、次年度の就活生に向けたセミナーが開催され、就活のやり方も全くわからないし、いくつか参加。
その中で女性のための就活セミナーと称して、参加者は女性のみで、身だしなみなどのマナー講座的な講習に参加していたところ、女性のメイクは必須と言われたのです。

けれど、そのセミナーではメイクの方法を教えてくれるでもなく…。
小中高大学まで学校に通ったけど、誰1人、メイクを教えてくれる人はいなかったよ。
打ちひしがれました。笑

友人に化粧を教えて欲しい。せめてメイク道具の何を揃えたらいいのかだけでも、教えてもらえないか？と懇願したけど、誰も教えてくれなかったです。　
(わたしの人望が足りないせい？)

化粧をしてるのに、なぜ、そのやり方を教えてくれないのか？就活が進まないじゃんかよー。
履歴書の証明写真もしっかりメイクして写真館で撮ってもらうのが良いとセミナーで言われていたから、履歴書も仕上がらない。

なんだ、女性のメイクはマナーって！
誰も教えてくれないじゃんか。

母に相談したところ、母にも「若い人のメイクはわからないからなぁ」なんて言われ、やんわり拒否されるという…。ゼツボー。

今までさんざん、メイクなんてしなくていい、すっぴんがいいんだとか言っといて、結局、社会に出る時には必要になるなら、正しいスキンケア/メイクの方法も義務教育に盛り込むべきだ！そう思う！！強く思う！！

結局、就活では、当時姉が通っていたエステのお店を紹介してもらいました。
そのお店でスキンケア用品・化粧品一式を揃えて、ベースメイクまで教えてもらいました。ありがとう、エステのお姉さん。メシアよ。

以来、20余年、ずっとそこの化粧品を使い続けています。

リモートワークになる前、オフラインで事務所まで出勤していた頃は、一応、ファンデーションまでのベースメイクをして出社していました。口紅もしない、チークもしない、ほとんどすっぴんと変わらないけど、女性のメイクはマナーと教わったから、マナー違反にならないように。

けど、リモートワークになって、メイクはまったくしなくなりました。ミーティングツールでウェブカメラに映る時も、画像はそんなに鮮明じゃないし、メイクなしでも全然平気です。
むしろ、メイクより、あごについたたぷんたぷんの肉の方が気になる。

お客さんと対面しない裏方の仕事なら、メイクなんて要らないね！

けど、やっぱり、受付や営業さんなんかは、お客さんと対面で会ってやり取りがあるから、身綺麗にしていないと印象が悪いし、身だしなみの一環として「女性のメイクはマナー」っていうのがあるんだろう。
最近は、男性も美意識が高い人が多いらしいから、うちはオットが美意識高い人でなくて良かった。