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春の鳥たち

近くに住む私の父は春になるとウグイスの話をよくしている。

今年はそんな父とはあまり頻繁に会うことがなくなり、夫との日常を過ごしていた。そして同じ頃、夫は何故かトンビの話をする様になった。
「トンビがいつもあそこにいて餌付けしたいんよ!」「?」夫は無口なくせに変わった事を言う。しばらくすると双眼鏡が届いた。これでバードウォチングするのね。「はいはい、わかりました。」

今年はその頃から、運動不足の解消の為に夫婦で歩き始めた。
朝の習慣の1つとしては健康的で満足している。
〈一石二鳥〉という言葉や〈早起きは三文の徳〉という言葉があるけど、この2つの言葉を、この春のウォーキングで体感している。それは、朝起きて夫婦で一緒に歩く事で、体力がついて来たこと。そして、なかなか会話が続かなかった喋り下手な二人に、会話が生まれる様になった事。これは予想を超えた収穫物です。付属事としては近所の人と話す機会が出来たことです。歩かないと近所の事は見えて来ませんね。

そんな優雅な春の散歩道、トンビを見かけると私は大きく手を上に伸ばして「お~い!とんび~こっち~!ここに止まって~!」と叫ぶのでした。
夫の双眼鏡は壁にぶら下がったまま、いつか使う日は来るのでしょうか。

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