クリスマスなのになんで別れが・・・
自宅より空いていれば1時間ちょっとで着く、海沿いの街に元奥さんと旅行に来ていた。
離婚しているからというわけではないが、違うホテルにお互いへやを取っていた。
本当の理由は、俺が女連れだったから。
俺たちの部屋の窓をあけると海がすぐ近くに見える。
窓を開けて潮の香りを感じていると
隣にいたはずの美穂が白く半透明になりながら言った。
「やっぱ、止めよう・・・」
なんで急にそんなことを言うのかわからず、振り向くとそこには悲しそうな美保の顔があった。
すると美保は悲しい顔のまま俺の目を見ながら、スーッと消えていった。
理由はわからないが、美保との別れが来たことは心が感じていた。
「ね、私の言ったとおりでしょ?」
俺の後ろからやさしい声がした。
振り向くと、これまた白く半透明になった元奥さんが立っていて
俺に笑いかけていた。
この部屋にはいないはずなのに・・・
「また捨てられちゃったよ・・・」
照れ隠しに俺は元奥さんの顔を見ずに落胆をこぼした。
「だから言ったでしょ?彼女との2度目の出会いの時、声をかけなかったほうがよかったんじゃない?って。」
”ほんとバカなんだから。”と言いたそうな笑顔で俺をのぞき込む。
「2度目の出会いを貴方がしなければ、2度も悲しい思いをしないで済んだのに・・・」
そういいながら半透明な元奥さんも消えて行った。
ひとり残された俺は、複数の消失感を心に認めながら
窓から入ってくる潮の香りを感じていた。
少し海は荒れていた・・・
fin
って、いう夢を今日見た(汗
実際の現場は美保が「奥さんと別れて!じゃなきゃ嫌!」とか言って、いなくなっただけ。
奥さん(当時)に至っては
「奥さんがいるぐらいで泣き言いうなんて愛が足りないんじゃないの?別れちゃえば?」とかゲームから目を離さずに言ってたくせに(TT)
どいつもこいつも、なんかきれいな感じで俺のクリスマスの夢に出てきやがって!!
2人とも元気に幸せしてるかな?
俺の夢の中ではいつまでも2人とも、若くて美しいから安心しなw
終
この作品はフィクションであり、作中に登場する個人名・団体名等は、すべて架空のものです。
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