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四国歩き遍路日記 18日目

3月10日

予報どおり朝から雨。しかも午後からもっと強くなるらしい。それを見越して、短めの行程にしたが。といっても、昨日と同じ23キロくらい。

朝、素泊まり客にもちょっとした朝食が用意されていたが、個人的にわだかまりを感じていたので辞退してそのまま宿を出た。反抗期の子どものようである。

7時40分出発。浦ノ内湾の海岸線をずっと進んでいく。


雨はそれほど強くないので歩きやすいが、やはり休憩できなくて難儀する。普段は1時間に1回休むくらいがちょうどいいペースになるのだが、休めるところがなかなか見つからない。
2時間くらい歩いて、自販機の軒先でなんとか休んだ。

その後、ようやく休憩所を発見。雨の日の屋根付きの休憩所は本当助かる。
そこで行き先を確認していると、これから向かう須崎市街にガストがあることが分かり、もはや頭の中はガストでいっぱいになる。


ニンジンぶら下げられた馬のようにがぜんやる気が出て、雨の中「ガスト、ガスト」と一心に念じながら歩き、とうとう須崎のガストに到着。専修念「物」であった。日曜の昼時なので混んでいたが、普段は頼まないドリンクバーまで頼み遍路に出て初めてのファミレスを満喫した。

須崎市街は大型のチェーン店が一通りそろっていて、住むには便利そうな街だと感じた。マイルドヤンキーはイオンモールに集うそうだが、自分も田舎者なので大型のショッピングセンターを見るとワクワクしてしまう。

そんなこんなで14時半に宿に到着。ちょっと早すぎるかとも思ったが、宿に着いてからますます風雨は強くなっていったので、やはりここで切り上げるよう予定を組んで正解だった。何気に一日中雨に降られたのは、今日が初めてな気がする。

宿の設備は古くトイレが和式だったが、女将はお茶を立ててくれたり小銭をお接待でくれたりなにかと親切な人だった(濡れた靴にもいつの間にか新聞紙が詰めこまれていた)。そして目の前にコンビニもある。部屋に須崎移住のパンフレットがあり、つい見入ってしまった。

今日は普通にWi-Fi使えるので、今後のプランをじっくり検討した。

20時35分 泊:民宿安和の里(素泊4000円)

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