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好きになるには早すぎる

同じ部署だけと挨拶程度しか交わしたこと無い人っていますよね?
まさにその人、1年前に転勤して来て2、3回しか話したことない人。

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私より20cmは背が高くてスラックスを履きこなしている。見る度にメガネのフレームが変わっていてオシャレにも気を使っているようだ。
学生時代はサッカー部だろうか、いや、テニス部か…?
春の風が吹いたかのように颯爽とオフィス内を歩き、私に気付いて微笑む。

「あ、聞いたよ!宇ヨンさんも異動なんだってね?僕もなんだ〜お互い頑張ろね。」

そう言って顔の横で軽く手を振りながらオフィスの奥へと消えていく。かっこいい。

「そうなんです、不安も大きいですけどお互い頑張りましょうね!」
と咄嗟に言葉を返す私。

2、3回しか話したこと無いのに私の事を覚えてくれている、嬉しい!

なんて、その人の背中を見送りながら女子高生のごとく心がソワソワしたけれど、よくよく考えてみるとあの人多分、年下なんですよね。
というかほぼ、確定で年下なんですよね。

その後も会議中に
「宇ヨンさんはどう思うー?」とかタメ語でめっちゃ話し掛けて来てたんですけど、絶対年下なんですよね。

この文脈で、おいくつですか?なんて聞くのも変だし、そんな大した事じゃないんですけど切り出しにくいですよね。
もう途中から会議の内容入って来てないです。

この人には敬語使ってて、この人にはタメ口で、あの人と私は〇歳違いだから…。
さりげなく高校時代の思い出の曲聴いてみて、年代を推し量ろうかな?なんて考え出しちゃって、一人年齢当てゲームが止まりません。

とはいえ、仮に私が先輩だということが発覚したとして、あんなに素敵な笑顔をくれた後だしめちゃくちゃ気まずいですよね。

結局最後まで私の方が年上だと思いますとも言い出せずに、あの人は新天地に旅立たれて行きました。

もう上でも下でも構わないんですが、他の部署から異動して来たりすると誰が年上で誰が年下か分からない事がよくあるんですよね。
今日はそんな社会人あるあるの気まずい瞬間を体験したお話でした。

週の始まり月曜日!
春の日差しに包まれてもう少しだけ眠ってたいけど、今日も頑張って乗り切りましょうね!

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