見出し画像

【起業チャンス】新たな資金調達法

こんにちは

経済的自由を目指すサラリーマンこと、MMLです


私は米国株式へ多くの通しを行っておりますが、その中でもITやテクノロジー企業を注視しています(本業のエンジニア職の影響もあります)

その中でもスタートアップ企業には今後の成長を期待して注目しています

最近そのスタートアップ企業の株式上場(IPO)への到達方法に変化が出ています

以前は、ベンチャーキャピタル(VC)から資金調達して、優れた技術、サービスを拡大展開させる手法がメインでしたが、最近ではSPAC直接上場などVCを経由しない上場手段が流行りつつあります

それらを海外Newsを元に考察したいと思います

VCとは

ベンチャーキャピタル(VC)は機関投資家や個人富裕層からの資金をプールし、ベンチャーファンドを組成します。ベンチャーファンドは買収やIPO、合併などが起きた際に持ち株を換金することを目標にスタートアップ株を買います

VC投資はハイリスク、ハイリターンで、出資を受けたスタートアップの3分の2は失敗しますが、成功した企業の中には巨額の利益を生む場合があります。そして失敗に終わった投資の損失を全て埋め合わせてくれます

VC資金調達のメリット

スタートアップがVCから資金調達する理由として、銀行は担保がほとんどない初期段階の企業に融資を提供する可能性が低いのに対し、VCは財務諸表以外の価値を評価するためです。VCは銀行とは違い、製品や創業者、推定市場規模を考慮してスタートアップに資金を提供するか否かを判断します

また、多くのVCには初期段階の企業を監督する豊富な経験があり、VCからの助言は特に初めての創業者にとって非常に貴重です

VC資金調達のデメリット

VCとの提携における問題の一部は、起業家が資金と引き換えに多くの株式を配ることで、投資家はその企業の一部所有者になります

投資家が受け取る株式が増えるほど、社員や経営陣に残る分は減り、スタートアップが大成功を収めれば、創業者は銀行融資を受けていた場合よりもはるかに巨額のお金を提供する羽目になるかもしれません

VC投資を利用することは、その会社の経営権を一部失うという意味にもなり、投資家は大抵、取締役に就きます。製品の発売時期やエグジットの達成方法など一定の経営判断に影響を及ぼしたがるかもしれない

さらに、VCは巨額のリターンを求め、企業は毎月成長し続けるよう迫られ、顧客獲得に大量の資金を費やすことになるかもしれない

こうしたプレッシャーがマイナスに作用する企業もあり、全ての企業が驚異的な成長を追求したいわけではないのです


増えつつある資金調達オプション

VCからの資金調達だけでなく、他の調達手段も成長しており、クラウドファンディングやローリングファンド、ダイレクトリスティング(直接上場)など、従来のVC資金調達の追加・代替になる資金調達やエグジットの多様な選択肢を得ている。自らのニーズや成長段階に適したオプションを選べるようになっています

クラウドファンディング

クラウドファンディングはプロジェクトや企業に資金を供給するため、多数の個人から資金を集める活動です。調達資金は比較的少なく、主に米キックスターターや米インディゴーゴーなど人気の高い専用プラットフォームで実施されます

ここ数年の法規制の変更により、クラウドファンディングはVCシードラウンドの有効な代替手段になりつつあり、シードラウンドはその後の段階に比べて多くの株式を求められる傾向にあります

クラウドファンディングはVC投資とは違い、創業者が経営権を差し出す必要がなく、スタートアップは寄付、借金、報酬ベースのクラウドファンディングを選ぶことができ、報酬ベースのタイプが最もよく知られている

クラウドファンディングのメリットは金銭面だけにとどまらない。企業は以下の点を達成しやすくなる。

・関心の測定 : 潜在顧客でもある投資家に出資してもらうことは、事業アイデアを追求する価値がある証拠になる

・ブランド構築 : 創業初期からの支援者は往々にして偉大なスタートアップの伝道師だ。彼らはアイデアに夢中になり、出資したクラウドファンディングのキャンペーンに関するメッセージを拡散してくれる

・アイデアの実行 : クラウドファンディングのキャンペーンでは複数のVCに売り込んだり、多くの利害関係者と交渉したりする必要はなく、1回の売り込みで数百万人に伝えられる。起業家は速やかに資金を集めてアイデアを実行に移せる

・リスクの軽減 : たとえクラウドファンディングのキャンペーンが失敗に終わっても、創業者が借金地獄に陥ったり、完全に経営権を失ったりすることはない。新たなアイデアにより簡単に事業を転換できる


エンジェル投資

エンジェル投資はクラウドファンディングと同じく、主にスタートアップの資金調達の初期に実施されます

エンジェル投資家とは通常、一部所有権を得る代わりに零細スタートアップや起業家に投資する個人富裕層を指す。こうした投資家は「適格投資家」だと認められており、資産100万ドル以上を保有しているか年間収入が20万ドル以上ある

エンジェル投資家は従来、主に創業者の家族や友人だったが、スタートアップは今やもっと広範な個人富裕層のネットワークを活用できるようになっている。こうした投資家はリスクの高い冒険に積極的なスタートアップ業界出身者であることが多い。

エンジェル投資はクラウドファンディングと同様に、後の段階のVC投資を補強できる。そして、この手段がなければ見過ごされていたかもしれない企業に成長資金を提供する


SPACと直接上場

現在の企業の上場手段はIPOだけにとどまらず、SPACや直接上場は公開市場への速く簡単なルートになりつつあります

SPAC(特別買収目的会社)はIPOを通じて資金を調達した後に未上場企業と合併し、その企業を上場させる目的で設立された「空箱」企業です。スポンサーと呼ばれる投資家集団が設立し、他の投資家からの資金をプールします。スポンサーは十分な資金が集まった場合にだけ上場対象の企業を探します

SPACは上場を目指すスタートアップに多くの利益をもたらし、企業は市場の力に委ねるのではなく、購入価格を交渉できるため、SPACのルートは従来のIPOよりも確実性が高くなります

もう1つの要因は速さだ。SPACと対象企業の上場にかかる時間は3~4カ月で、従来のIPOの2~3年よりも大幅に短くなっています

20年のSPACの米IPO市場での資金調達件数は200件を超え、調達額は800億ドル以上と従来のIPOを上回りました。21年も記録更新の年になるとみられています

一方で、SPACの台頭はVCに難題を突き付けている。高成長の企業はVCに頼らなくても資金を得られるようになっているからだ。さらに多くのスタートアップがSPACを活用して従来よりも早い段階で上場するようになれば、ベンチャー投資家は中後期段階のラウンドに出資する機会を失う可能性があります


ダイレクトリスティング(直接上場)はスタートアップのまた別の上場方法です。自社の証券を自ら引き受け、投資銀行や引受業者などの仲介者を利用しないため、コストを削減できます。スタートアップは自ら決済日や価格、提供期間、投資家1人当たりの最低投資額などの条件を決めることができます

注目度の高い企業がここ数年、直接上場により株式市場に上場するケースが相次いでいます。例として、スポティファイ、スラック、パランティア、アサナなどです

直接上場のデメリットの一つは株価が不安定な点です。株価を事前に交渉しないため、株式は幅広い価格帯で取引される可能性があります


資金調達手段の多様化、創業者に恩恵

スタートアップ投資を巡る競争は激しくなりつつある。起業家には今やさらに広範な資金調達の選択肢があり、企業理念に合うオプションを選ぶことが可能になっています

もはや驚異的な成長が唯一の好ましい路線ではなく、スタートアップは持続可能な成長を支えてくれる投資家を見つけるより良い機会に恵まれるようになっています


サポート頂けると今後の投稿の励みになります!!