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不登校 〜負けママの奮闘記〜7 「どんな相談にも、準備は不可欠!」

お子さんが小学生以下の場合、(親の会をのぞいて)どこに相談に行くにしても大体必要になる情報が、生育歴です。生年月日はもちろん、出生時(分娩時)に何か問題がなかったかとか、場合によっては出生体重なども聞かれることがあります。寝返りが何ヶ月で、ハイハイが何ヶ月で、つかまり立ちは何ヶ月で、歩いたのが何ヶ月で、発語は何ヶ月で…と、要するに母子手帳の情報ほとんどが聞かれます。発達障害等の可能性を確認するためかもしれません。

加えて、いつからいつまで、どこの幼稚園(保育園)に通ったかなどの情報も必要です。

すでに発達障害の診断がある場合は、療育(治療教育)歴も聞かれます。診断を受けた経緯、病院名と主治医名、服薬歴、いつからいつまで、どこでどのような療育を受けたかなどです。

…と、ここまでが基本情報です。

基本情報は相談前にアンケートのような形で記入することが多いです。どこでも大抵必要になるので、あらかじめ文書としてまとめておくと良いと思います。忙しかったり、精神的に余裕がなくてまとめられなくても、最低限母子手帳は持って行きましょう。

次は、別の用紙にお子さんの現在の情報をまとめます。

不登校になった経緯。(ざっくりで大丈夫。)
お子さんの現在の様子がどのようなものか。
1日の過ごし方や好きな遊び。
学校にはどのくらいの頻度で行けているのか、もしくはまったく行けていないのか。
本人はどのようなことで困っているのか。
家族はどのようなことで困っているのか。
家庭環境に問題があると考えている場合、その内容。
学校側の対応がどのようなものか。

こんなところでしょうか。お子さんの状態に応じて、必要な項目を足したり、引いたりしてください。

私が作っていた相談用文書の基本フォームは、以下のような感じです。

1.子どもの名前と生年月日、相談日時点での年齢。(◯年◯月◯日現在◯歳◯ヶ月)
2.最近の様子
3.困っていること
4.家族の状況
5.学校側の対応
6.文書の作成者(記録:母…など)

この文書は手書きでもパソコンでも構いませんが、できるだけA4用紙1枚に収まるように作りましょう。相談時間は限られているので、読む人の負担を少なくするためと、後から確認しやすくするためです。そして、必ずコピーやプリントアウトで2枚ずつ用意します。1枚は相談相手にそのまま渡すため、1枚は自分の手元に置いて確認するためです。

なぜ2枚必要なのかと言いますと、この文書が2枚あり、1枚はもらって良いとなりますと、相談相手が相談内容をその場でまとめて、カルテなどにいちいち記入する必要がなくなります。必要な箇所にラインを引いたり、補足したりするだけで良いので、短い相談時間を無駄なくたっぷり使うことができるというわけです。

万が一、お母さんが相談しながら泣いてしまったとしても、緊張して頭が真っ白になってしまったとしても、相談したい内容は文書できちんと伝わります。また、相談に対する回答で記録しておきたいことがあれば、自分用の文書にどんどんメモして持ち帰れば良いのです。

できれば、持ち帰った文書は、どこで誰に相談したかを記入して時系列ごとにファイリングすることをおすすめします。私はパソコンに文書として保存してはいるものの、持って行った文書をきちんとファイリングしておらず、紛失したりバラバラになってしまったため、後から確認しにくくて困っております。

また、後から読み返すと、忘れていることが多いことに気付きます。この時はこんな感じだったのかと改めて思い返したり、この時は辛かったなーと泣けてきたり、育児の記録としても貴重なものになると思います。

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