[詩]人生の併走者


わたしをわたしの人生のなかに
戻してくれたのはあなた

あなたのからだを愛おしいと思って
あなたの前を見据えた瞳が凛として
その横顔を見つめているうちに
いつのまにか
わたしのこのからだと歩むことを
愛おしく思っていた

このからだのさけぶ声に
ずっと
過去や未来を見るのに忙しくて
気づけなかった
わたしが捨てられるもの
失ってはならないものに
目を向けることを
一律ではないからと
季節を覚えるころに教えられてきた
それを信じきっていた

このからだで このこころで
あなたの隣で呼吸ができること
わたしとあなたを認識できること
それが いま


✴︎[詩]いまを繰り返す が後編です。


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