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子育て知恵袋―桃の節句:

2024/2/27(火):子育て知恵袋
 今日も覗いて下さってありがとうございます。



はじめに


 火曜日は子育てについて考える日…今日は月が変わればすぐにやってくる「桃の節句」―ひな祭りについて考えていきましょう。

 とはいえ、この「ひな祭り」という行事、日本の伝統行事のひとつで、大切に引き継いでいきたい気持ちはある反面、現在の価値観と大きくひずみが生じているようにも感じて…何だかそのまま子どもに伝えるのもいかがなものか…なんて思ってしまいます。
 「昔からある考え」=「正しい」
というわけでもないので、行事を知ったうえで大人が取捨選択をして伝えることが大切なのかな?と思います。

ひな祭りとは?

 女の子の健やかな成長と幸せを願う行事のことです。
 地域によっても行事の迎え方は違い、関西と関東でもお雛様の配置が違ったり…と昔から人々に親しまれてきた行事なだけに、その土地土地の個性が見られるのも特徴であると言えます。

「桃の節句」って何?

 そもそも季節の変わり目を「節句」として節目とする考え方(他には七草の節句、端午の節句、七夕の節句、重陽の節句)があり、この節句に「無病息災」「豊作」「子孫繁栄」などを祈念する行事が行われてきました。
 そしてこの五節句のうちの上巳の節句を女の子の健康を願うひな祭りに当てられたといいます。そして、この時期が丁度桃の開花の時期であったこと、桃の花が長寿や子孫繫栄を象徴していることから「桃の節句」と呼ばれるようになりました。

お雛様の意味

 本来ひな祭りは「ひいな遊び」という人形をつかった子どもの遊びと、「流しびな」という女の子の穢れを人形(ひとがた)に移して川に流した行事のことをいいました。
 そして、いつしかお雛様を飾ることを楽しむ行事へと移り変わっていきました。
 いわゆる「お雛様」は、天皇家の結婚の様子を表しています。最近のお雛様は居住空間の変化などもあり、「〇段飾り」というのは少なくなってきましたが、〇段飾りだと左大臣・右大臣や三人官女、五人囃子、牛車や花嫁道具などが飾られます。
 昔は「女の子の幸せは良い家に嫁げること」という価値観が見えますね。
 また、「お雛様の片づけをするのが遅れると子どもが婚期を逃す」という風に言われている地域もあります。

ちょっと考えたい!ひな祭り 

 いかがでしたか?お雛様については、今もスーパーに行けばあられや甘酒、その他桃色のかわいいお菓子が並んでいますよね。(何となく「ピンクだからいいやん!」て並べたようないつも見るイチゴ味のお菓子なども一緒くたに並べている商魂たくましいお店もありますよね?)
 雑貨屋さんのアイテムなどもかわいいものが充実し、何となく流行に乗っかる感じで行事を楽しんでいるご家庭も少なくないのではないでしょうか?
もちろん、それでも大正解だと思うけど、昔ながらの「女の子なら嫁に行くもの」「早く嫁に行けることが幸せ」という考えがあることを知ったうえで、「我が家では子どもに行事をどう伝えていくか…」ということを考えて行事を迎えることも大切になってきているのかな?と私は思います。
 「こういう考え方のある行事だけど、私達はあなたの健康と(結婚んだけではない)幸せを願っているよ」
と伝えるのもひとつ
 「親の願いを伝えることはせずに、お雛さまきれいにお化粧して結婚式してるんだって」
ととどめておくこともひとつ
 「(行事の意味は伝えずに)大きくなったねぇ。今年も一年元気でね」
というのもひとつ。
 価値観が様々になってきた今だからこそ、知ったうえで選択する、知ったうえで伝える…ということが求められているのではないでしょうか?

 ではでは、楽しいお雛祭りを✨

今日はここまで!
また明日、このページで!

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