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【チャレンジその③/10】自家焙煎店であることの誇り。(前編)

ドトールコーヒーは自家焙煎店である。

この事実は皆さんご存知であろうか。ドトールコーヒーは1962年に誕生した自家焙煎及び卸会社なのです。その後カフェ・コロラドを立ち上げ、1980年にはドトールコーヒーショップを開業。「喫茶文化をより明るく、老若男女共に親しめる店」として喫茶文化に革命を与えることを旗印に登場した国内のブランドなんです。社名の「ドトール」とは創業者の鳥羽博道氏が若かりし頃ブラジルのコーヒー農園で修行していた時にサンパウロに住んでいた地名「ドトール・ピント・フェライス通り85番地」から由来しております。ピントさんはブラジルの医療に広く貢献されたお医者様です。その当時の想いからこの名前の由来が来ております。

うまさとは


さて、そんなドトールコーヒーショップも現在は1000店舗を越えて出店されておりますが、週に3回焙煎したての豆が店舗に届けられます。つまりいつも新鮮なコーヒー豆が全国に届くのです。ドトールコーヒーのミッションの一つに「うまさとは人の心に感動を呼び起すものでなくてはならない」このミッションのもと、私たちは常に最高の状態のコーヒーを出さなくてはなりません。
・・・。私はできていると思っていました。でも、それができていないというか、正直その自信に揺らぎが出ました。感動させられているのかな?と。毎年ハンドドリップの競技会に出たり、日本有数の規模のドトールを作ったり、全国唯一のハンドドリップカウンターを作ったり、話題には事欠かない店ではありましたが本当にすべてのお客様にコーヒーで感動させられてるのかなあと思いました。

Philocoffeaでの学び

私はコーヒーの競技会に出場するようになってスペシャルティコーヒーというジャンルのコーヒーに出会い、その農家の工夫や努力、またその土地の気候や土壌に起因する味のユニークさに感動しその世界にのめり込みました。その中で兼ねてより縁があった粕谷哲(World Brewers Cup 2016世界チャンピオン)と再会し、あらゆるところに特別なコーヒー体験を届けようという希望をもってPhilocoffeaというコーヒーカンパニーを立ち上げました。

粕谷のプロフィールはぜひリンクから読んでいただきたいのですが彼が現在に至るまで一貫してこだわっているのは「美味しいコーヒーを作る。ただそれだけ」ということです。彼は常にコーヒーの生豆の品質も焙煎もそして抽出も提供方法もすべてにおいて常に悩み考え、答えを出しては破壊し、また悩む・・・そんなことを毎日喜んで行っているのです。粕谷と共に5年間過ごすことでその考えは今は私も含めすべてのスタッフが理解をし製造から店舗においてそれを体現しようと日々精進しています。

驚きの出来事

粕谷はその後も個人で様々なバリスタを指導し、次なる世界チャンピオンや功績を次々輩出していき、まさにコーヒーの味の指導者としてその地位を築いていきますが2020年にさらに偉大な事業を始めたのです。

なんとコンビニのコーヒーを全面監修したのです。この出来事は僕にとっては非常に衝撃でした。Philocoffeaを通じてスペシャルティコーヒーのユニークさやトレーサビリティのありストーリーがあるものが美味しさだと僕の中には固まり、流されていく中で、彼は一般大衆に親しまれるコーヒーのブラッシュアップに着手したのです。Philocoffeaをやりながら、バリスタコーチを務めながら、コンビニコーヒーの豆から焙煎からさらにはマシンの抽出や設定すべてに検証と問題解決に向けての苦労は詳しくは知りませんがそばにいて頭を殴られるぐらいの衝撃だったのです。自分自身はPhilocoffeaに身を傾けすぎてドトールコーヒーの「うまさとは人の心に感動を呼び起す」ためにこの数年間コミットできていないことに恥ずかしさを覚えたことは言うまでもありませんでした。

ヤバい!1500文字オーバー。危惧しておりましたがコーヒーのことになると力入りますね(笑)続きはまた近日中に書きます。

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