祖母の手料理
私は幼少期から食べることが大好きで
「食」に対してものすごく興味を持って
よく観察していたらしい。
興味を持っているからなのかわからないけれど
初めて目にした食べものや飲みものには
まず、においを念入りに確認して
ほんのほんのすこーしばかり口にして
すぐには飲み込まず・・・
じっくり味見をする
なんというか、ちょっと変わったコだったらしい。
なのでわが家ではわたしは『味見担当』
食事の支度を始める祖母または母または父から
毎日お声がかかり子ども心に忙しい毎日だなと思っていた。
でも、「どう?」とちょっと不安そうに答えを待っている大人の表情を
下から見上げながら、「う~ん。いいんじゃない?」と答えるのは
まんざらでもない気持ちだったことを今でも時より思い出す。
家庭料理は・・・
楽しめた日よりもむしろ逆に
疲れた日や落ち込んだ日気分が優れない時に
じわじわと心身に染みわたる力があるような気がする。
特別な食材やキラキラと輝くような豪華な感じはないのに
どこかホッとする安心感があるから不思議だなぁ
器用な祖母の手料理を子どもの頃から大好きで
いつも次は何が食べられるんだろう?
と、とにかく待ち遠しくウキウキしていた私が親となり
今ではすっかり『家庭料理』にぞっこん中。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?