「レンズは資産」買い換えながら写真を楽しむ
写真を趣味で始めてしばらくした頃、何かで「レンズは資産」というキーワドを目にした。詳しくは覚えていないが当時はどういう意味なのか全く理解できず興味すら無かった。
今となってはその意味が少しずつ理解できたように思う。資産とは将来的に価値があるというもの。最初の頃はカメラもレンズも一度買ったらずっと使うものと思い込んでいた。もちろん、一つのものを長く大切に愛用するのは大切な考え。しかし、写真を長く楽しむ場合はその流れの中で他のカメラやレンズが欲しくなるのは自然の流れだと言える。
カメラとレンズも決して安い買い物ではない。そこで資産を使って購入する方法がある。カメラやレンズは知らず知らずのうちに増えてゆく。気づけばまた１台、また1本というように機材が増えてゆき、使う頻度が減るカメラとレンズが出てくる。それらを下取りに頭金として、新しいカメラやレンズを購入する。このサイクルを繰り返しながら長く写真を楽しむスタイルを知った。
資産を活用して次の機材を購入する
例えば¥100,000で購入したレンズ
売却価格¥50,000で下取りへ
新たに¥100,000のレンズを購入する場合
¥100,000-¥50,000=¥50,000
こうなると購入へのハードルがグッと下がりやすい。
売る時のことを考えて購入時からリセールの良いカメラやレンズを選ぶ方法もある。売る時のことを考え値下がり率の低い機材を選ぶことで、よりお得に機材を入れ替えながら長く写真を楽しめる。
どこで売って、どこで買うか
カメラやレンズを売買する場合は大きく分けて、フリマサイトと家電量販店の２パターンがある。前者はヤフオクやメルカリ、後者はカメラのキタムラやマップカメラなど。それぞれにメリットデメリットが存在する。
売る場合はフリマサイトが比較的高く売れる印象だが、家電量販店の場合は下取り購入をすることで、買取価格が高くなる場合がある。単純に現金に変えるのか、新たな機材の頭金として下取るのかで選択肢が異なる。
対して購入する場合。フリマサイトは安く変える反面で保証や製品の状態に不安が残る。写真と出品者のコメントのみで判断するのだからトラブルが生じる場合もしばしば。対して家電量販店は購入価格が高い反面で半年ほど保証がついたり、事前に整備点検されている場合が多く安心する。
そういった良いとこ取りをした販売購入サイトでONESCENEがある。商品の状態が細かく写真付きで掲載されており気になる点はおよそ写真で確認が可能だ。加えて気になる機材の作例も豊富に揃っており、機材選びの参考になる。さらに嬉しいことに短期間であるものの保証がついている。これは嬉しいポイント。フリマサイトに近い売買だが売る側も買う側にも優しい。
購入時のチェックポイント
近年は相次ぐ値上げで新品価格が軒並み鰻上りに。欲しくても買えない時代になってきている。そこで中古のカメラやレンズに注目が集まっている。しかし、中古品はひとつひとつ丁寧に見極める必要がある。安いからと言って購入すると思わぬ問題に気づくことが多い。そこで、購入時に気をつけたいポイントについて整理したい。
□カメラの場合
①シャッター回数
カメラにはシャッター耐久性がある。メーカーサイトを参考にするとおよその目安が記載されている。耐久数を上回ったり、その数値に近い場合はシャッターがいつ不調をきたしてもおかしくない。大切なときに壊れたり写真が撮れなくなる危険性がある。さらにその修理に追加で数万円〜費用が必要となる。
②マウント、電子接点の摩耗
一眼カメラの醍醐味はレンズ交換。そのため最も負担が加わり、頻繁に摩耗する場所がマウントと電子接点。特に電子接点はレンズのAFや絞りを調整する重要な役割がある。
③ファインダー、電池室
カメラはファインダーを覗いて撮影するが、ここにゴミやチリ、カビが混入する場合がある。そうなると視界が遮られ視界に影響が生じる。そこまでの状況でなくても、小さなゴミがあると気になり撮影に集中できない場合もある。まれに水の侵入や液漏れの影響から電池室内に錆が生じる。こうなると生命線である電源の供給が困難になる。
□レンズの場合
①前玉、後ろ玉
レンズの要である前玉と後ろ玉はそれぞれ、表面に位置しており傷がつきやすい場所。そのため、写りに影響が出るような状態になってないか慎重に観察する必要がある。加えてレンズ内にゴミやカビが混入していないかも大切な確認事項。
②マウント
レンズは頻回に購入するため、マウント部が摩耗したりネジが緩む場合がある。さらにマウント周辺のレンズボディにスレや傷がある場合も。
③ピントリング、ズームリング
リング類はベタつきや抵抗感、ひっかかりの有無を確認する。長年使っているとこれらに不良が生じやすい。さらにはリングを回した際にさーっと何かがスレているような音がする場合もある。（小さなゴミや砂の混入）
以上が資産を活用して長く写真を楽しむために必要な知識の抜粋。大切な機材だからこそ、良いものを選びたいし手放すときは高く売りたい。これらの知識を踏まえて機材を買い換えながらも写真を楽しく続けられる役に立てれば幸いだ。
SUBARU（マカベ スバル）
鳥取県在住 / なにげない日常をテーマに写真を撮っている / 出張撮影 / 写真イベント企画 / 鳥取のPR活動も行なっている。
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