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Kodak日本一周ふたたび/#260

2年前の秋、Kodak主催の企画「#kodak日本一周」で鳥取県を担当した。Kodakのフィルムを使って各都道府県のフォトグラファーが魅力を写真にして紹介するという取り組みだ。47人のフォトグラファーがそれぞれの視点で撮る地元は見ていて、その都道府県のイメージを塗り替えるような連続。

鳥取担当になったことを知り、大きくガッツポーズをした。その頃は鳥取を知ってもらうために写真で何かできないかと考えていたからだ。写真にはメッセージ性があり伝える力がある。それを上手く組み合わせて鳥取県のためにできること。それをずっと考えていたのだ。

フィルムでの撮影になると、その場で確認できないため現像するまで安心できない。加えて秋の鳥取は悪天候が悪く運が良くて曇り。晴れれば奇跡といった感じだ。さらにフィルムを現像に出してデータ化されるまでも1週間程度期間が必要。そうなると撮影日程はギュッと凝縮される。

鳥取県の魅力をフィルムでどう伝えるべきか。限られた枚数でのPR、限られた日程での撮影、確認も撮り直しもできない状況。僕だから伝えられる魅力は何だろうか?それについて思考を巡らせる日々。旅行雑誌に載っているような場所や、誰しもが思いつくような場所は避けたいと考えていた。新しい魅力を見つける。それが今回のテーマであった。しかし、鳥取砂丘だけは外せないロケーション。

そこをどう写真にするかも手腕を試される格好のローケーション。

結果的に撮影日数は2日で鳥取県の東から西までの数カ所に絞り撮影。友達や恋人の協力あって、無事に撮り終わることができたのだ。改めて鳥取は何でもある県だと感じた。魅力とは既にあるものだけではない、それを見つけ出し新たな息を吹き込むことに価値がある。それが今後必要な考えなのかもしれない。ないものねだりではなく、あるものをどう活かすのか、ずっとあるのに気づいてないもの。魅力とは意外にも身近に潜んでいる。

これらを振り返って、改めて写真を通して鳥取県の魅力を伝えたい。今では写真に合わせてSNSでの発信力も重要な鍵となっている。フィルムで撮った鳥取の魅力から考える今、ふたたび鳥取県のために自分がどう貢献できるのか考えるべきタイミングがきている。

あなたたが住んでいる場所の魅力は何ですか?それを写真で伝えてみると新しい発見があるかもしれない。


SUBARU(マカベ スバル)
鳥取県在住 / なにげない日常をテーマに写真を撮っている / 出張撮影 / 写真イベント企画  / 鳥取のPR活動も行なっている。

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