Ai AF NIKKOR 50mm F1.4D/#135
50mmの単焦点レンズが大好きな人多いですよね。
僕もその1人、世の中には50mmのレンズがたくさんあります。
Nikonの50mmについて見る機会が少ないので少しだけ作例交えてお伝えします。
最近のレンズは解像力に優れており、使うたびにその描写に驚かされます。よく写ることは被写体を明確にし伝わる写真になる。一方で写りすぎることでボケによる雰囲気づくりや表現の幅は狭くなります。そこで撮りたいもの、表現したいことに応じたレンズ選びが重要になります。
今回使っているAi AF NIKKOR 50mm F1.4Dは1990年代後半のフィルムからデジタルへの移行期に発売されました。NikonではF5が発売される頃です。フィルムでもAFが使えるようになりカメラ側で絞りをコントロールできるようにりました。普段はNikonF6と一緒に愛用しています。今から30年以上前のレンズはどんな写りなのか?今でも使えるのか?一緒に見てみましょう。使用したカメラはNikonZ6Ⅱ。
解放付近はとろ〜り滲む甘いボケ
解放付近はF1.4のレンズらしい非常に浅いピント。かなりピントがシビアなのでミラーレスカメラでないとMFで合わせるのは至難の業です。近接撮影では背景がザワつく印象。しかし現行レンズと比較すると明らかに柔らかな描写ですね。最新レンズでは味わえないこの描写は用途に応じて使いこなしたいもの。
ピントリングは軽くて遊びがあり微調整が難しい⁉︎
Ai NIKKOR 50mm F1.4SなどMFレンズと比べピントリングは軽く遊びがあります。ピントを最終調整する場面では遊びがあるため想像以上にピントが動きすることもしばしば。慣れが必要ですがAF前提に設計されたことを思えば仕方ないのかもしれませんね。F値を絞って撮影する場合はそこまでシビアではないため気になりませんが、解放付近では息を潜めて繊細になる場面もあります。
230gやっぱり軽いは正義
このレンズの特徴はなんと言っても軽量コンパクト。手のひらサイズでポケットに入るほど。レンズの全長も短くカメラと組み合わせてもカバンにスッと入ります。カメラとのバランスも良くしっかりホールドしてMF撮影を楽しめます。機材が軽いと自然と足取りも軽くなる。Zシリーズとの相性も良く30年前のレンズとは感じないほど今でも十分写真を楽しめます。
写真の楽しさを改めて感じさせてくれるレンズ。現行レンズよりも安く手に入るのも魅力ですよね。逆光には弱くスーパータクマーのように綺麗なフレアは入りませんが、オールドレンズらしい柔らかな描写を楽しみたい方にオススメです。