広角レンズは風景だけ?
広角レンズと聞いてどんなイメージだろう?広く撮れるとか、風景や星景という言葉が浮かび上がる。僕自身、広角=風景という方程式が揺るがないものであった。
広く撮れるのだから、そのダイナミックな画角を活かして目の前に広がる壮大で美しい景色をそのまま写し込む。単純だけれどその通りだ。広角レンズは設計上、周辺に湾曲が生じるためパース効果という奥行きや遠近感を用いた表現が得意。
しかし、この歪みは時として不良なものとされる。それは人物を撮影するとき。顔や体が歪むなんてもってのほか。自分が歪んでいて良い気がする人はいない。そのため歪みが生じにくい中央に人を配置するしかない。これは表現の幅が狭まりワンパターンを招く。だから人物撮影では広角レンズが避けれられる。
人と風景がうまく共存できないだろうか?そう考えた時に案外できることに気づいた。その場のロケーションを活かした構図やポージングなど、ストーリーをどう盛り込むのかに面白さがある。
僕自身は人と風景を織り交ぜた写真が好きだ。
今までは風景を撮る時のみ持ち出していた広角レンズを頻繁に使うようになった。思い込みは時として可能性を狭めてしまう。広角レンズだからこそできる表現を模索していきたい。
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