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11月30日“カメラの日”

今日はカメラの日らしい。世界ではじめてオートフォーカスのカメラが発売されたとのこと。今では当たり前のオートフォーカス。おかげで撮りたい瞬間を写真に収めやすくなった。

それまでは職人技で“写っている”ことすら凄い時代だったと思う。フィルムの頃は現像するまではその仕上がりは分からないし、写っていてもピントが合っているかどうかはカメラマンの腕にかかっていた。

それが今では誰もが簡単にボタンひとつでスマホで写真を撮れるようになった。記録として写真を残すのは簡単で当たり前の時代。

写真1枚に対する思い入れや重さは少し軽くなった気がするけど、残したい時に形に残せるのだからこんなにも幸せなことは無いのかもしれない。

人の記憶は曖昧で、すぐに忘れてしまう。時間の経過とともに鮮明だった思い出は徐々に薄まってパッと思いつかない。なんだかボヤけたような色が霞んだようなぼんやりした記憶に。

だけど写真や動画に残っていると、そんな記憶でもパッとピントが合うように鮮明に思い出せるようになる。その時の記憶が蘇り感情や五感が鮮明に思い浮かぶ。

人の記憶は曖昧で忘れやすい。だけど思い出すキッカケがあればまた思い出せることがある。今この瞬間は人生で一度きりしか無い。だけどその経験があるからこそ今があるし思い出したい記憶。

だからこそ日々写真や動画など形に残すことを意識的に取り組みたい。そしてできればプリントするなど手に取れる形にするとなお良い。

データは消えるリスクがあるから。写真はプリントすると保存状態にもよるが100年くらいは保たれる。さらに何百枚何千枚の中から選んでプリントされたその写真は特に思い入れのある物に違いない。

そういう写真はより輝いて思い入れが深まる。そして手に取れたり目に入るよ位置にあることで、思い出が一層深まることもある。

写真にはその人が写る。人生のようなもので何をどんな眼差しで見ているのか。恥ずかしいほどに鮮明に写る。写真を撮ることは自分自身を知ること。

何を大切に思っているのか。それを再認識できる。そんな写真を生み出すカメラには感謝したい。これからも撮り続けていきたいし、写真を残すことの大切さやキッカケを与えられるように発信も続けていきたい。


SUBARU(マカベ スバル)
鳥取県在住 / なにげない日常をテーマに写真を撮っている / 出張撮影 / 写真イベント企画  / 鳥取のPR活動も行なっている。

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