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今はなきFUJIFILM 400Hを振り返る/#058

フィルム人気は変わらず続いているように思える。自分の周りでもフィルムに興味を持ち続々と購入報告が届いている。まだまだフィルムの需要があるのだと実感する反面、フィルムの価格高騰と相次ぐ生産終了のお知らせに肩を落とす。今回は既に生産終了となったFUJIFILMの愛されたフィルムPRO400Hの写真を振り返る。

プロ用ネガフィルム PRO400H 
「第4の感色層」の採用により、さまざまな光源下での忠実な色再現を実現。優れた粒状性で、ハイライトからシャドーまで滑らかな表現。幅広い撮影シーンに使えます。

発色:自然で落ち着いた発色
階調:軟らかい

お奨めの被写体:
1.滑らかでしっとり落ち着いた肌色描写を求める用途に。
2.高感度かつ蛍光灯やミックス光源に強く、色温度の影響を受け難いので、室内および屋外のあらゆるシーンで。
3.コマーシャル、建築写真など、色転びがすくないのでプロフェッショナル向けの撮影に。

ISO感度:ISO400
(引用:fujifilm.com)

このフィルムは一言で表すと柔らかいトーンが特徴的。クセが少なく自然な雰囲気に仕上がるためシーンを選ばず高得点を叩き出す信頼をおけるフィルムであった。決して誇張し過ぎずそこに写るものを忠実に再現する。その質感までも表現してくれる。こんな素敵なフィルムがもう使えないと思うと目頭が熱くなる。

FUJIFILMのなかでも特に好きなフィルムだったPRO400Hでは、ここぞというシーンも多く撮影した。もちろん普段の日常も収めてきた。その写真を見返すたびに思うことはこのフィルムで良かったということ。自分が撮りたい世界を表現してくれるなくてはならない存在であった。

写真を振り返りながら想いに耽ることにしよう。

以上がPRO400Hで撮った写真の一部。見返すたびにこのフィルムらしい優しい表現だと感じる。フィルムにとって逆境なのかもしれないが最後まで撮り続けたい。

SUBARU(マカベ スバル)
鳥取県在住 / なにげない日常をテーマに写真を撮っている / 出張撮影 / 写真イベント企画  / 鳥取のPR活動も行なっている。
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