家を持たない生活をしてみて。若者たちに思うこと

私は昨年ベトナムから撤退して、家を持たない生活をしている。
友達の家に居候したり、実家に数週間から数ヶ月いたりするもののまたどこか別の土地に滞在している。
今年は住む場所を決めると決めていたはずだ。なんとなく、放浪している自分が後ろめたくて。でも、家を持たない生活をしている自分でもいいんじゃないか、と思うようになってきている。

私には家族や子どもを持たない代わりに、自由がある。その代わり安定はない。

でもなぜ家を借りてその土地に根付いて暮らそうとせずに、日本各地を転々としながら働いているんだろう。
これについては自分もちゃんとした答えを持ち合わせていないが、数年前から、数ヶ月したらその土地に飽きてしまうのも原因かもしれないし、本当に心地のいい場所は他にあるのかもしれない。
なにせ、じっとしていない。そんな自分がときどき、ふとしたときに嫌になることもあるが。

ところで、季節労働をしていると、似たような人たちがいる。年齢は同世代もいれば年齢はさまざまだが、今の現場では自分よりも一回り下の子達が多い。
彼らも地元や都会で会社勤めをするのでなく、あえてこの自由契約の季節労働を選んで生活をしている。
人によっては何年も土地を変えながら、生活している。

理由は似たり寄ったりだ。
地元や実家にいずらい何かしらの事情があったり。何かから自由になりたくて日本中を回っていたり、本職を辞めてリフレッシュするために働いていたり。
何かに疲れていたり傷ついて今ここにいるのかな?と思う人もいる。

私は個人事業主とか英語ペラペラとか英語教師という噂が若い子たちの間で広まっていた。全部違うんだけど。
でも(今は)副業で日本語教師をやっていると言うと、興味を持つ子が多い。そういう人たちには、収入の柱をいくつか持つことを勧めている。
やっぱり皆、本音は自分の好きなことで、好きなところで働きたいらしい。
でも自分にできることがわからないし、実は得意なこともあるけど上には上がいるし、とか本人たちもどうしたらいいかわからないから曖昧にしている。

若者の中には、ホテルの清掃業で時間を費やすだけでは勿体無い子もいる。
若くて体力があり、仕事も真面目でテキパキと動き、問題点に接客的に取り組んだり、と他の仕事でも十分成果を発揮できそうな優秀な子たちも多い。
みんなお金がほしいから残業してお金を稼いでいるけど、それを自分の得意なことで稼ぐ方に専念できたらどんなにいいだろう、と勝手ながら思うこともある。

やはりこの季節労働もある意味ぬるま湯で、いつまでもいちゃいけないと思う。特に若い人はまだ時間があるのだから、自分のやりたいことやできることを早く見つけてフォーカスした方がいいのでは、と老婆心ながら思ってしまう。
時々どうやら私やもう一人の副業ブロガーの30代の女の子から刺激を受けている子もいるが、うだうだしている様だ。
その気持ちはわかる。
でも25歳から30になるのは一瞬、30代から40代も爆速だ。
私も気がついたのが数年前だから毎日時間がない、選択肢が限られる年齢という現実と戦っているように思う。もっと肩の力を抜いてもいいんだろうけど。いまだに自分の生き方に納得がいってないのだから仕方がない。

これをずっと続けてはいけないと戒めながらも目の前の人参にあえてぶら下がっているのだ。そろそろ、どうにかしないといけない。

なんか取り留めもない文章になってきたけど、何が言いたいかと言うと・・自分にしかできないことで誰かを喜ばせて、お金になれば最高。単純労働でお金を増やすんじゃなくてそれ以外でお金を作ってみんな幸せになれたらいいな、と若者たちを見て思った今日この頃。




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