フランスの大学で期末試験


フランスの大学一年生で、文化人類学を専攻している。
先日1学期の成績が返ってきた。ぎりぎり合格。11.414/20。
フランスでは試験はだいたい20点満点で行われ、半分取れれば合格というのが多い。
10点より悪いものがあっても、他の教科で補填できればどうにかなるらしい。1学期の成績が10点に満たなくても2学期の成績でも補填できるだとか。そんな感じらしい。

と、いうことで私の成績表とその解読;そして所感




Partiel(期末試験)があった科目
CM(大講義室の授業)は、期末テストが課される。期末テストは私の場合、DISSERTATION(小論文)とQCM(一問一答)の形式のどちらかだった。
外国人学生への措置としては、紙の仏日・日仏辞書を試験に持ち込める(それだけである)。

1)期末試験lがdissertation(論文)だった科目
期末試験の中で骨の折れるのはこの論文だ。この具体的な内容はまた詳しく書きたい。

①penser l’humain(人間を考える)
十点貰えたのが不思議でしょうがない。準備に時間をかけたのだが、全く自信がなかった。
2時間半のテスト時間に対し設問が1問しかなく、集中できたかも。でも、設問に答えるというよりは自分の知っている知識をひけらかすことを大事にして突き進んだ記憶がある。

②Enjeux des mondes contemporaines (現代世界の課題)

①の科目に時間をかけて燃え尽き、ほぼ準備せずにいったのだからこの点数を受け入れなくてはいけないとは思うが、何だこの点数は。友達に「3点ってあんた名前だけ書いたの?」と言われた。が、しっかりみっちり2ページは埋めた。上の科目と同じ時間で3問設問があったので、頭がうろうろしてしまった。
(というかそもそもこっちは設問の解読に時間がかかる。設問は人類学者の引用がよく使われて、意味をとるのに時間がかかる)


2) 期末試験がQCM(一問一答)だった科目

①introduction aux sc de info com / Histoire des médias écrits(info com入門)
②Les champs de l’info com / les objets de l’infocom(info  comの分野/その目的)

info comは副専攻で、好きではなかった。そもそもなんだインフォメーション・アンド・コミュニケーションって。日本語ではメディア表象学というのが近いらしい。メディアの歴史やマーケティングなんかについて学んだ。

よく分からないまま始まり、よく分からないまま終わった。無念。

試験がオンラインでの一問一答形式だったので正直どうとでもなるだろうと思っていたのだが、そうでもなかった。16時〜18時半の中のどこか30分で終わらせろということだったのだが、16時半を過ぎたあたりで学部のグループチャットが騒がしくなってきた。

「テスト終わった人いる?どうだった?」
「やばいよ」
「何が?」
「テスト時間がカツカツすぎて、授業ノートとか見ている暇がない!」

そんな不穏な空気の中で始めたオンラインテストだったが、確かに30分のテストで40問ほどあるので、テンポ良く進めないと終わらない!
とはいえ私は他のウィンドウでGoogleとdeeplを開いて格闘した。正直合格点に届いてないのではないかと思ったが、どちらも合格点を取れた。

思ったより良かったので良かった。



今回は期末試験について振り返ってみた。
まずは、ノートを貸してくれたり授業のプレゼンの添削を手伝ってくれたりした友達に感謝だ。
そして初めてのフランス語での試験、パスできないと悲観的だったが、今まで受けてきたテストのように努力をすればどうにかはなるものだなあと思った。
でも、フランス語も伸びるはずだし、2学期はもっといい成績を取るぞ。

これを読んでいる私と同じ境遇の人たちなんかには、本当に頑張って欲しいと思う。










この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?