見出し画像

不妊治療の代償

2度の採卵、5度の顕微授精、3年かかった不妊治療。
(2人目は顕微授精1回で妊娠したので前後の治療期間加算していません)

結果的に、トータル270万円ほどかかりましたが、OL時代の貯金などを切り崩し毎回病院に行く私が全額支払いました。
(なんで?と思いながらも言えなかった・・・)

言いたいことがだんだん言えないようになっていた私は不妊治療代の話をすることができなくなっていました。

「トータル270万ね、だから、135万ね。」
と言えばよかったのに、言えなかった。

実は結婚式、新婚旅行の代金も私が払っていたのです。
彼は離婚歴があって、支払いもあり、貯金が少なかったため、
結婚してすぐ、私が先に払っとくね!と言って軽い気持ちで出しました。
彼の給料はとってもとってもよかったし、数ヶ月で全部返してくれると普通に思っていたのです。
あれ?お金、いつごろかな?と聞いても、スルーされたけど、あまり気にしていなかった。

そして、その後何となくお金の話、したら機嫌悪くなる。
機嫌悪くなられることが本当に嫌だった私はだんだんその話をしなくなった。時は過ぎ、気付けば3年、5年経っていた。

セックスの話も、不妊治療の話も、お金の話も言えない状態になっていた私たちは表向き普通だけど、私のなかで違和感、疑問、が少しずつ膨らんでいきました。

ほらほら、だんだんおかしいな?って気づいてきました?
(もうとっくにおかしい笑)
言いたいことが言えない体質の本領発揮をし始めます。

今思えば、
この現状を壊したくなかった。に尽きる。

実際何の前触れも無しに生活費が減らされることがありました。
子供達のお稽古、カードの支払いなど固定費もあるため、
急に減ると困るから前もって言って欲しいと伝えると、

生活費そんなにいるの?!って言われた。

恐怖を感じてそれ以上言えなかったんです。

生きていくために、子供を育てるために家族として、話し合わなくてはいけない大事なことなのに、私は逃げたのです。

子供への愛情と責任があればきちんと向き合うべきところだったのに。

今思えば、がめっちゃ多いけど、
本当にその時は
いろんなモヤモヤがいっぱいあったから、出口の見えないトンネルの中をずーっと彷徨っている状態だった。

しかも、トンネルに入ってる感覚なくて、
「なんか暗い。なんか、居心地悪い、なんか不快。で、ここどこ?」

じわじわと「苦しさ」が出てきても、慣れというやつです。
少しずつ首を絞められてもわからないやつ。

どんどん積み重なっていき、最終的に息ができなくなってから初めて気付く。

実際これがモラハラだと知ったのは10年後でした。

子供のため、愛情、責任とか色々言ってるけど、

基本自分自身への愛情は完全に忘れていました。
自分が一番自分を愛していない。大事にしていなかった。
子供を愛するのと同じくらい、いや、それ以上に自分のことを大切に愛情持っていなければ、周りの大切な人を大切にできるはずがない。

なのに、それができていなかった。




最後まで読んでくださりありがとうございます。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?