見出し画像

【揺れた先になにがあるのか】映画「コンクリートユートピア」を観た感想からの、災害に対して思うこと。

お読み頂きありがとうございます。
元日早々、未曾有の大地震なんて誰が想像しましたよ。被害に合われた皆様には心からお見舞い申し上げます。早急な復旧を願います。

さて、

そんな中公開された映画「コンクリートユートピア」。
今日観に行ってきたのですが、、、
その感想をTwitter(X)に書いたらつらつら長すぎたので、改めてここで再編集して纏めたいと思います。
もう一度いいますが、「震災」を扱った作品ですので、しんどい方はここで閉じて下さいね。

正直、製作者サイドもまさか日本公開の一週間前に、日本でこんな災害が起こるとは夢にも思ってなかったことでしょう。
災害の当事者の方や関係者、また共感疲労を起こされてる方は観るのをご遠慮下さい。と、忠告はしてからの

ただパニック映画でよくテーマになる
「その時私はどうするか」
という問題は、やはり考えさせられるものがありました。
自分の命を守る為に他者を排除し、略奪も良しとするのか、
反対にどんな状況でも弱者に手を差し伸べ、最後まで「人としての道」を貫くか。
今でも同じ悩みに苦しむ被災地の皆さんをおもんばかります。

冒頭、説明もなく大地震。
倒壊しまくる街。
隆起しまくる道。

そして奇跡的に唯一無事だった高層アパートが舞台となります。

物語のキーマンは、被災後火事になったアパートの部屋を命懸けで消火活動をしたとある男。彼は住民達から称賛され唯一残ったアパートの「住民代表」へと推され、初めはたどたどしいながらも「ルール」を定め、「警護」「食料・燃料確保」「医療」の各チーム分けをして半狂乱で利己的になりそうなアパートの住人たちに「秩序」をもたらします。
それが功を奏し、アパート内は徐々に「新しい社会」となり、こんな大災害の後であっても

「ここは天国だ!」

と住民に言わしめるほどになります。
しかし彼には実は秘密があって……

というのが導入のあらすじですが、

彼と共に物語の主人公となるのが、若い夫婦。
夫は「彼」に傾倒し警護担当となる一方、妻は看護師という仕事柄、常に弱者に手を差し伸べる。
つまり前述の「自分が大事か人道が大事か」の対比がこの夫婦間で対立するのです。

「統治」が整ってくると、段々彼【代表者】は人の性か図に乗ってきます。しかし、アパート内ではじわじわ「歪み」も出てくる。完璧だと思った統治は次第に歪み始めてゆく。

これ以上は劇場で確認して下さいとしか言えませんが、こんな状況だからこそ
災害当事者【以外】の方で心痛めてはいるがなにもできなくてもどかしい!と思っている方々に観てほしいです。
「その時、私には何ができるか」
を考えるいい作品になると思います。

特筆すべきは、災害が起こった事に対する原因やらマスコミの反応やら救助隊の動きやらを一切作品内では排除しています。
とことん
「被災者の動き」のみにフォーカスを当てている。だからこそ臨場感も高く、のめり込める内容になっているのだと思いました。

最後に、
ラストのステンドグラス越しに差す朝日は、神様がからの祝福と慈悲なのかと思うと、涙が止まりませんでした。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?