今日はテニス日和! 五十肩闘病日記 その3

 今日はテニス日和であった。毎週日曜日の午前中に2時間、30代から60代のテニス仲間と近所の公園でテニスをやっている。一旦涼しくなったのも束の間で、またかなり暑い日に戻ってしまったが、雨の降る日以外はテニス日和ということで、暑さの中、休んでいることの方が多かったような気がしないでもないが、今日も楽しんできた。

 五十肩なのに、よくテニスなんかできるなと思われそうだが、利き手の右肩が痛い中でのテニスも、いろいろ工夫して慣れてきたら意外となんとかなるものであることがわかってきた。まず五十肩の痛みの特徴を知ることがはじめの一歩である。痛みは、右腕の体に対する角度がある角度になった時に生じ、うっかりその角度以上に動かすと激痛になるのである。現在の自分にとっての痛みが生じる腕の角度を知って、それ避ければ意外と大丈夫なものである。

 まず、サーブは上から打たない方がいい。というか利き手側が五十肩では、まず上からのサーブは無理だと思う。利き手と反対が五十肩でも、痛い方の手でトスを上げないといけないので結構大変である。しかし、サーブを上から打てなくても、下から打つアンダーサーブという素晴らしいものがあるではないか。最近、このアンダーサーブがなかなか上手くなってきて、スライス系の回転がかかって、上手くいくと相手には打ちにくいようだ。五十肩が治った後にも、上から打つと思わせて、下から打つという意表を突いたいい武器になりそうな予感である。

 次に、利き手が右の私にとって体の左側に来たボールを打つときのバックハンドである。テニスの元王者フェデラーと同じく、このバックハンドを私は右手のみの片手で打っていた。ちなみに錦織圭はバックハンドは両手で打っていて、今の世界ランキングの上位の人はほとんどが錦織と同じ両手でバックを打っている。片手のバックハンドの方がカッコ良いのだが、五十肩には危険である。そもそも、その腕の動き自体が日常生活ではすることは全くない不自然な動きなのである。なので、肩が痛くなってから、バックハンドは両手に変えた。初めはしっくりこなかったが、慣れてくると左手の力も加わることで、それなりに威力のある球が打てるようになって来た。五十肩が治っても、両手打ちを続けようかなと思っている。

 あと最後に多分一番大事なことは、取れるか取れないかわからない、体から離れたところに来た難しい球は、早々に諦めるということだ。五十肩になったら、こういう球は絶対に無視した方がいい。何故なら、こういった難しい球は、知らず知らずのうちに腕の角度を激痛が生じる方向にもっていく危険性が非常に大きいからだ。この最後の項目だけは、五十肩が治ったら、はやく葬り去りたいが、このままだと諦めが早いプレーが身についてしまいそうで怖い。以上の点を気をつけたおかげで、今日のテニスは前回よりも激痛が生じることが確実に少なかった。

 以上が機会があったら是非書きたい「五十肩でも怖くない 安心らくらくテニス」という本のさわりだが、こいつ、フェデラーと自分を並べてどんだけテニス上手いんだ?と反感を持たれた方もいるといけないので、正直に話すと、完全に遊びのお気楽なテニスで全く上手くはない。一緒に遊んでいるテニス仲間と市民大会なるものに出た時も「初心者」の部にエントリーした。したというより、この「初心者」の部で優勝もしくは準優勝しないと、次の「初級」にいかせてもらえないのだ。1勝、運が良ければ2勝くらいしか出来ず、このまま永遠に「初心者」でいるのではないかと思い始めているところである。まあ上手にならなくても、運動不足になりがちな自分にとって貴重な運動の場であるテニスを、今後もずっと続けていければいいなと思っている。

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