”猫とサックス”のロゴ
先日、久々にスーツを着る機会に恵まれた。
かれこれ2年以上、オフィスに行く機会も減ったし、
取引先の方々と直接お会いすることも
なかなか出来なくなったりと。
在宅勤務やリモートワークなんかも織り交ぜつつ
仕事なんかをするようになったのもあって
もはやスーツにネクタイ、革靴っていう
そういう”変身”をする必要がすっかり無くなっちゃいましたね。
オフィスに行くにしても、
もう仕事着なのか、プライベート用のカジュアルな出立ちなのか?
ONなのかOFFなのか?
こと服装については、
そんな境界線もかなり崩壊しちゃってますねから。
でもですよ、そんなこと言いつつも、
スーツに愛着があったり、
相変わらずスーツ姿に憧れたりする男も居る訳ですよ。
どうせならスーツ姿が”ビシッ”と似合う、
そんな風に見られたい・・・
とかって思ったりもするしね。(←俺のことね)
ただ、しょっちゅう着るのは無理だけどね。(←これも俺)
さてさて、私にはですね、
大好きなスーツのブランドがあったんですよ。
残念ながら、もはや過去形なんですが。
数年前に生産終了となってしまって・・・
その名は、
「COOL STRUTTIN' & co (クールストラティン)」
日本の大手アパレルメーカーで展開されていたラインナップ。
そもそもの言葉の意味としては、
「気取って歩く」「闊歩する」
っていう意味合いらしいです。
実は、このワードがタイトルとなったJAZZのアルバムがありまして。
1958年にリリースされたジャズピアニストのソニー・クラークの
「COOL STRUTTIN'」
アルバムのジャケットがモノクロで、ちょっとカッコいいんですよね。
(*個人の感想です)
この1950〜70年代初頭ごろのニューヨークのジャズミュージシャンの
モノトーンでクールなスタイルをイメージしてスーツなどを展開したのが、
私が大好きな
「COOL STRUTTIN' & co」
当然、今やショップもありませんが、
こんな店構えのショップだったんです。
ホントに服やバックだとか、
はたまた日用品に至るまで、
その商品についてのこだわりのコンセプトだとか、
そこに至るまでのストーリーだとかにめっぽう弱くって(^^)
COOL STRUTTIN' & coとして生み出されたブランドコンセプト
そこから紡ぎ出せれるストーリー、
そして、そのイメージから作り出せれるスーツや小物たち。
それがカッコ良くってカッコ良くって
(*個人の感想です)
ちなみに、そのロゴにもしっかりコンセプトが息付いています。
猫がサックスを持って
ジャズミュージシャン気取りで歩いている、
そんなイメージですかね。
このロゴを初めて見たときに、もう一目惚れ。
「いちいちカッコいいな、これ!!」
ってな感じですよ。
こんなに遊び心だらけの洋服をデザインしていた人たちは
メチャメチャ楽しかったんだろうなー
って思う訳ですよ。
そのデザインに基づいて
実際に製品を作る方は大変だったんでしょうけどね・・・
それにしても、この服たちを身に纏うと、
1950〜70年代のジャズミュージシャンたちが
ちょっと気取って街を歩いているような、
そんな世界観の中に入り込めたようで
なんだかワクワクするような、
そんな気分なったりして。
そんな感覚がたまらず好きだったり。
すっかりCOOL STRUTTIN' & coの沼にハマってました。
だから今回、本当に久々にCOOL STRUTTIN' & coのスーツに袖を通すことが出来て、ちょっとテンション上がりましたね。
ただ、オフィスに着いたら通常モードになっちゃいましたけど(苦笑)
また、こういう”遊び心”あふれた洋服が
目の前に現れて欲しいなって思ってます。
このラインナップがなくなってから、
ワクワクするような服って出会えてないかな・・・
正直ちょっと寂しい。
それでも生きるには、何の支障もありゃーしないんだけどね。
正直ムダなモノなんですよね、
こだわりの詰まった洋服とかファッションアイテムって。
清潔でコストパフォーマスが良ければ、
実用性があって使い易ければ
それで十分なんだと思います。
ただね、人には
「心地いいムダ」「心を豊かにするムダ」
そういったものも必要なんじゃないかと。
そんなことを思ったりした訳です。
これから先も、
実はいちいち面倒なんだけれど(笑)
いちいち自分のこだわりを持ちながら
「モノ」や「洋服」と戯れたいと思ったりした次第。