一人呑み回想・高知(その1)

以前の四国エリア担当での出張話。
(毎回そんなのばっかりだけど)

取引先の訪問も終了して、
まもなく夕暮れ時。

さて、なにを食べようかと
知らない街なかを歩き回っていたんですが・・・

高知って言ったら、
カツオですよね。
藁焼きかなんかを頂きながら、
日本酒を”きゅー”って。

そんなことをイメージしながら、
地図アプリも調べず、
グルメアプリにも頼らず、
ただただ、己のアンテナの赴くままに
店選びをしている自分・・・

まー、自分のアンテナも感度不良な時も多いですが、
ある種の”ギャンブル”のようで(笑)
「この店、はたして吉と出るか、凶と出るか?」
なんて一人勝手に修羅場をくぐり抜けるような
そんな物語の世界に浸ってる感じなんですよね。

本人的にはもの凄く楽しい時間なんですけどね。

改めて文字にしてみると、
だいぶ怪しいヤツですね・・・

でもって高知での話。

まずは美味しい魚を食べたいと思い、
こぢんまりとしたしたお寿司屋さんに。

そこでは、お刺身と一品料理をいくつか頂いて、
お酒はビールと栗焼酎の「ダバダ火振」を頂きながら
まったりと一人呑みを楽しんでおりました。

さて、何かもうちょっとつまもうかな?
って思っているとき、
ふと見上げたお品書きに目を奪われて・・

「食べたことないな」
って、ひとり心の中でつぶやいたりして。

自分史上初めて頂いたお料理がこちら。


わかります、これ?

「ウツボの煮付け」

しかも、お頭ね。

よく見るとウツボくんのエグい歯が見えたりしてね。

よりによって頭が出てくると思ってなかったから、

「おいおい、まんまじゃねーかよ〜!」

って、一瞬ひとりでパニックになりかけましたよ。

実はね、見た目がグロいヤツとか苦手なの。

あと、虫たちね。

ホント苦手・・・


とは言え、

お祭り&神輿男としては、

人前でビビっている姿は見せらる訳にはいかず(笑)

何事もなかったかのようにいただきましたよ、

ウツボくんの煮付けを。

あのね、

食べたら美味しいのね、

ウツボくん。

顔に似合わず、

ほどよく脂の乗った白身だったりして。

だから、煮付けが旨いんでしょうね。

このウツボくんの煮付けを頂きながら、

「しまったー、日本酒にすりゃー良かった」

って後悔したりしてね。


そこから自分の「心の中」なのか、

「頭の中」なのか、

「高知って言ったら、やっぱ日本酒だよな」

「なんで日本酒たのまなかったの、俺?」

ってな感じで

自問自答を繰り広げられ、

「よっし!2軒目で日本酒やるか!!」

って、これまた一人で気合い入れたりなんかして・・・


そして、このあと

日本酒のお店を探しに

高知の街を再び彷徨うのでした。

それしても、ウツボくんを最初に食べた人って

度胸あるよな〜(^^)


(つづく)