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マジ☆部のマジメな話 Vol.02

みなさんこんにちは。株式会社リクルート「マジ☆部」担当の田中です。「マジ☆部」の運営を担当しています。
この連載では「マジ☆部」ってどんなサービスか、何を目的に実施しているのか、コラム形式で皆様にお伝えしていこうと思っています。よろしくお願いいたします。

★Vol.01はこちらからどうぞ

スキー場がなくなる…?

「雪マジ!19」誕生のきっかけは「じゃらん」の研究機関「じゃらんリサーチセンター」へのスキー需要の低迷で、スキー場の閉鎖が続いている。何か打ち手は無いか?というスノーエリアからの相談でした。
みなさん、スキー場が無くなるとどんなことが起きるか想像できるでしょうか?
まず、スキー場で働いている人たちの冬の仕事が無くなります。スノーエリアには、夏は農業などで収入を得て、冬はスキー場で働いている人もたくさんおり、冬季の重要な雇用先となっています。
次に、観光客がいなくなるので、宿泊施設・レストラン・お土産屋さん・交通機関などの収入が無くなります。観光客がいないと、食事する人も減るのでスーパーの売上なども少なくなります。
要は、冬、スキー場があることで成り立っていた経済圏がまるごと消失することになるのです。私たち「じゃらん」にとっても、宿泊施設が無くなってしまうのは他人事ではありません。この状況になんとか歯止めをかけなくてはならない!そう思ってプロジェクトがスタートしました。

19歳がターニングポイントになる!!

相談を受けてまず取り掛かったのは、スノーマーケットの全体把握でした。調査を行い、スキー場デビューするには大きく2つのタイミングがあることがわかりました。第一は子供の頃。スキー教室や親に連れられていく旅行です。第二は大学時代。大学生になるとスノーボードを始める人が多く、同行者も親から友人に変化します。
大学時代にスキー場デビューをしないと、その後デビューすることはなかなか無く、大学時代にいかに多くの人を取り込めるかが、今後のスノーマーケット継続のキーになることがわかったのです。

以下の表は、総務省の実施する「社会生活基本調査」のスキースノーボードの実施率の調査結果です。スキーブームだった1996年と2011年を比較すると、20~24歳(調査年では19~23歳)の大学生世代が一番、実施している人が減っていることがわかります。

出展:総務省 社会生活基本調査 男女,ふだんの健康状態,頻度,年齢,スポーツの種類別行動者率(10歳以上)-全国 スポーツの種類:16_スキー・スノーボード ※各年10月時点での、過去一年間の実施状況※令和3年結果は新型コロナウィルス影響あり

ところで1996年ってすごくない?

改めて数字を見てみると、1996年のスキー・スノーボードの実施率、すごくないですか?当時の大学生世代は、みんなこぞってスキー場に行っていて、混雑しすぎてリフト待ちで2時間とか、そんなこともあったと聞いています。人気テーマパークのアトラクションのようですね。

スキー場は主にバブル期に、当時のスキー客の人数を見込んで、日本全国で造られました。今は趣味の多様化で、残念ながら1996年のような実施率に戻すことは難しい状況です。だから、これ以上スキー客を減らさないということを目標に、私たちは第二のデビューである「19歳」にフォーカスした企画を立ち上げました。それが「雪マジ!19」です。

ちょっと長くなってしまいましたので今回はこの辺で失礼して、Vol.03に続きます。
色々大変なこともあったけれど、スキー場のみなさんと同じ志を持って、10年以上続けてこれた理由を、次回お話させていただきます!

続きはコチラから▼

書き手:田中 麻衣子「マジ☆部」のアプリサービス立ち上げに従事。その後エリアプロデューサーとして地域活性の仕事に携わったあと2020年より「マジ☆部」に戻りプロジェクトマネジメントを行う。コロナ禍で変化した若者の動きを掴むのに必死な、親世代。


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