![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/84121629/rectangle_large_type_2_e8462b81e66bbe568e5734508f9acf14.png?width=1200)
バレエの舞台裏②
バレエシューズとトウシューズ(ポアント)って、何が違うの?
バレエシューズは、ポアントを履くまでの
基礎固めをするシューズであり、
普段のレッスンで使用するもの。
上級者はポアント技術を向上させるために、
普段のレッスンの後半からポアントに履き替えたり、
レッスンの始めからポアントで練習することもあります。
でも、どこまで、やわらかく美しい爪先をつくれるか、
五本の指に均等に体重がかけられるか、
足で床を掴む感覚を養い、正しいポジションを覚えるには、
バレエシューズでのレッスンがどこまで繊細に
日々行えているかが鍵。
クラシックバレエの本番ではポアントを使用して、
コンテンポラリーダンスなどでは、
本番でもバレエシューズを履くことがありますが、
あまり語られないシューズ。
そんな陰の立役者であるバレエシューズを
今日は、表立った主役にさせたいと思います。
![画像1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/61874225/picture_pc_b4a994d4867406a406e8f281ef773515.png?width=1200)
写真左から、BLOCH プロエラスティック 3.5D
こちらは布製で、履き口に引き紐がなく、ゴムになっている為、
フィット感が抜群。
ただ、ゴムの伸縮具合が調節できないというところと、
個人的には甲が出やすい体質なので
履き始めはサポート力が弱く感じました。
今は慣れてきて、自分の足との一体感が出てきているところです。
写真右は、同じくBLOCHですが、皮の3C
実は、こちらをフランス学校時代から使い、
私にとっては、切り離せない存在です。
さすがに長年の活躍でボロボロになってしまったので、
日本でも取り扱っているところを探し、
全く同じものを最近新しく購入。
何故、二足揃えているかと言うと
その日の湿度、床の環境に合わせて変えるためです。
フランスで言えば、一年を通して湿度がほとんどありません。
汗のかき方も違ってきたり、
床が湿度を吸い込む度合いが全く異なる。
日本の雨の日は、皮のシューズだと
回転する時など、ぎゅうっとブレーキがかかり過ぎてしまう。
仕事をする国によって環境は全く違って当然なので、
シューズにパターンを持たせておくことも大切かもしれません。
実際は、布製のシューズが一般的なイメージで
皮派は少ない。
でも、皮は自分の足に合わせて馴染む分、
消耗するのではなく、育てていく面白味もあります。
![画像2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/61874228/picture_pc_43abeca8f8de2d2cdd4859bbce5621f3.png?width=1200)
そして、同じメーカーでもソールの形、縫い方がここまで違うのです。
プロエラスティックのソールの幅は狭くても
多少厚めに作られていて
ジャンプ後の着地のクッション性が素晴らしい。
生地が薄く、かなり軽量なので
素足感が追求されています。
一方、皮はソールの面積が少し広め。
自重を分散し、常に安定感があって
土踏まずの部分だけ布になっているので
通気性も考えられています。
重さは布製に比べると重たくはなりますが、
耐久性に優れ、マットな動きを求める方には、お勧めしたい。
因みにアメリカ製CAPEZIOのHANAMIも、
現在、かなり高評価を得ているシューズの一つで
素足で踊っているかの如く
指の動きに解放感を与えてくれます。
このように同じメーカーでも、ここまでの違いがあり、
ポアントと同じく様々な国のメーカーで作られている。
どのような物も考え尽くされ、
人の手で人を想って作られていくのだと
しみじみ思います。
シューズは喋らない。
でも、どんな時も変わらず、そこにいてくれます。
ただただ支え続けてくれている存在に
ふとした時に感謝と愛おしい気持ちでいっぱいになる。
本当の主役。
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/62486745/picture_pc_cbb41f560d5b967e6d688364b7862698.png?width=1200)
https://www.instagram.com/maiya.goshima
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?