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歌詞

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音を付けてくれる方、あわよくば僕と二人三脚でやっていける相方さんが欲しいという下心です。
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2020年4月の記事一覧

蒼の君へ

どこにも居ないような 誰かも知らぬような そんな影を求めて「あの日」を彷徨い続ける 「君も探し物かい?」 「忘れ物すら分からなくなってしまった」 「それもいいさ 君は君だ」 きっと僕らはどこかのはぐれ者だった 廃れた公園 寂れた遊具 蝉の聲と鉄の音 蒼色した空 似合わぬ錆の色 溶けかけの氷菓に あの空を重ねて見る 夏に描いたあの理想を 透明な君がかき鳴らしている どこにいるはずもないのに 確かに君はいないのに 「あの日」歩いた夏の道を 透明な君は覚えていない ひたすらに追

献上歌

小さな嘘をついた時 どこかに鈍い痛みが走るのは たかがそんな事で どこかがうずいてしまうのは 僕の全てが君に不釣り合いだと知っているから どんな言葉を並べてみたって 結局そんなもんかとうなだれてしまうのは どんなに叫んでみたって 君が耳傾けてくれないのは 僕の全ては君にとって些細なものでしかないから 分かってるよ 分かってるけど ねぇ 分かりたくないんだよ 愛してるなんて 好きだなんて 本当はそんな事は言いたくないんだよ 「僕の全てを捧げよう」とか 陳腐な言葉ほざいてみ

存在色

逆光でもない 黒でもない だから 意味をなさない光がこんなにも憎い 光を乱反射させる雪の上 醜い僕だけが輝けずにいた あんなにも憧れていた青はあっさりと壊れていく まるで教室の窓を割るようだと 誰に告げるべきか分からない四文字を いつまでも手の中で腐らせていた きっと赤色した嘘で取り繕う 黒い夜 一つ浮かぶ街灯が鬱陶しいな あの輝きみたいになれるはずだったのに 闇から無数に零れた冷たさは 輝きじゃない でも確かに救いだった 今日、僕は何色になれた? 恐ろしく無数の色を