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強迫性障害かもしれないと思って20年

(はじめに、「強迫性障害かもしれない」と書いたのは、病院で診断された訳ではないからです)
本来なら病院に行くべき時期もあったかもしれないけれど、行かないまま20年近く経ち今に至る。

私の強迫性障害と疑われる行為はこちら。
・ガスの元栓、部屋の鍵などを確かに締めても不安になって何度も何度も確認してしまう
・手を洗っても汚い気がして何度も洗ってしまう
自分がそうじゃないかと疑ってインターネットなどで調べてみたら見事に当てはまっていました。

今回は特に生活に支障が出た、戸締りなどを確認しても気になってしまうことについて書いてみたいと思う。
これが一番ひどかった時は、外出するのに30分くらいかかった。
家を出た後に気になって、途中で引き返したことも何度もあった。
ガスの元栓が締まっているか、窓の鍵は締まっているか、電化製品の電源は切れているか、何度も何度も確認しているのに無限に気になって仕方ない。
自分でも馬鹿なことをしていると分かっているのに止められなくて、指をさして確認、声を出して確認、色々とやってみましたが効果はなかった。
やっと家の中の全ての確認を終えて家を出ようとすると、今度は玄関の鍵が気になってしまう。
何度もガチャガチャして確かめて
途中で気が散ってしまったら最初からやり直し。
本当に何をやってるんだろうと思いながらも、ここで安心しておかないと外出先でもずっと気になってしまうからやらない訳にはいかない。
近所の人に変な人だと思われたらどうしようとかいう気持ちもあるので、変なことをしている自覚もある。
それなのにやらないとどうしても気が済まなくて、ついにはガチャガチャしすぎてドアを壊してしまったことがある。

そこで自分なりにどうにかしようとして試したことは
①全ての電化製品のコンセントを抜く
②チェックシートを作って確認したらチェックする
③確認が終わったら写真を撮る
④ルーティンを決めて確認行為を行う
だった。

①は今も継続。
昔は何でもかんでもコンセントを抜いていましたが、今はテレビやエアコンなどは抜かないでも平気になっている。
②は一番ひどい時にやっていた。
日常化してしまうと自分がチェックしたものすら疑ってしまうようになったのでやめた。(ちゃんと確かめていないのに惰性でチェックしたんじゃないかと思って結局また不安になる)
③は今も継続。
これは毎朝やっている。面倒くさいけど後で不安になった時にいつでも確認できるし、写真だから疑いようがないので自分の記憶より信用できる。
(ただ自分のスマホの写真フォルダが謎の写真だらけになるので、こまめに削除したり人に見られないようにと気をつけている)
④は今もやるけど真剣にはやらない。
確認漏れがないようにするためと、後で記憶を呼び戻す時に便利かと思い順番や回数を決めたりしていたけど、逆にルーティン通りにいかないとストレスになったり不安が強くなって、何度もやり直す羽目になって負担が増えた。

特に③をやるようになってからは、だいぶ不安は減ったと思う。
やはり気になった時に自分の目で確かめることが一番効果的なようだ。

あとは「どうにでもなる」と考えること。
そもそもそういう考え方が出来ていれば、こんなことにはなっていないと思うので、これはだいぶ難しいけど。
私は極端な話、「どうしても心配になったら家に帰ればいい」と思っている。
例えば仕事中であっても、どうしようもなくなったら体調が悪いことにでもして早退すればいいんだ、と思うようにしている。
実際にそれが理由で早退したことはないし、そんな勇気もないけれど、いざとなったらこういう手段だってあるんだよ、と自分に言い聞かせている。
とにかく逃げ道をいっぱい作っておくようしている。

そんなこんなで年齢も重ねて図太くなってきたせいもあってか、今はそこまで苦労しなくても普通の生活が出来るようになった。
いちいち面倒くさいけれど、結局は自分の気持ちがオッケーを出せばそれでオッケーなんだよなぁと、そんな感じで思っている。

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