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悩める女たちよ、Tバックを履こう。

最後に下着を買いに行ったのはいつだろう。

ゆるゆるの部屋着で洗濯物を干しながら、手にしたパンツはちょっと毛玉がち。ブラジャーのバックベルトも伸びてきた。

「これは・・・よくない・・・」

夫はあまりその辺は無頓着というか、まったく気にしないタイプなのだが何しろ私が気にする。これはよくない。テンションが下がる。うら若き乙女の時分は過ぎてしまったにしろ、自らその女性の嗜み、みたいなものを捨ててしまうにはあまりにも惜しい。あとできればまだまだ可愛いとか綺麗とかセクシーって言われたい(強欲)。

私が普段遣いで愛用している下着は、ワコールのブラジェニックのシリーズだ。下着を買うときはだいたいAMPHI。ノンワイヤーなのにしっかりホールドしてくれてデザインも可愛い。価格もそこそこ。つけ心地は快適。私のささやかなお胸には十分すぎるスペックだ。

でも、何かが足りない。

特別感が欲しい。

もっと有り体に言えば色気が欲しい。

誰に見せるわけじゃなくていい。自分で自分のご機嫌を取りたい。

ここで美意識の女王・田中みな実の写真集を手に取る。そこに写るのは繊細なレースをあしらったTバックに包まれたまろやかなお尻。高級なランジェリーに身を包み、惜しげも無く披露されているその身体の隅々までが美しい。そう、求めているのはこれだよ。エロじゃなくて自信に満ちたヘルシーな美しさ。

いつか田中みな実がラジオで「タイトな洋服を着るときはTバックを選ぶ」と言っていた。そうか、機能面でも利点があるのか。ますます興味が湧いてきた。

よし、Tバックを買おう。

社会人になりたての頃、少し背伸びしてちょっといい下着を買ったことがあった。同じワコールのブランド、パルファージュ。フェミニンで可愛らしさと上品さのあるデザインのものが多い。デザインもつけ心地も好みだったことをを思い出して探してみた。選んだのは20seriesの淡いパープル。リボンブラは身体に合わないのでパーソナルフィットブラにする。

かわいい・・・!!!

私の中の何かがギュン!ってなった。Tバックはソングと呼ばれるらしい。店頭でサイズに問題ないことを確認し、オンラインショップでドキドキしながらブラジャーとソングタイプのショーツをポチった(店頭在庫がなかった)。

結構すぐに届いて、ワクワクしながら開封。そして早速上下身に着けてみる。

布の面積が自分史上最高に少なくてそわそわしたけれど、やっぱりとっても可愛くてテンションが上がる。別に洋服を着てしまえば見えるものでもないけれど、ちょっといい下着を着けているというだけで何となく姿勢もよくなるしなぜか人に優しくなれるもの。

初めてのTバックの感想は、やはりお尻の解放感がすごいなと思う。涼しいからエコだね。気をつけないと食い込むけど。だらっと座ったらいけない気がするし、心地よい緊張感がある。こりゃあお尻のトレーニングが捗る。あとエロじゃないって言ったけどこれはまあエロいとは思う。どちらかというとセクシーか。夫は喜んでた。

そして思った以上に下着のセラピー効果が高い。内側からじわじわと心も身体も素敵な女性でいたいという気持ちが湧いてくる。無敵。嫌なことも今なら「だって私、Tバック履いてるし」で全部片付けられそう。恋も仕事も人生もガンガン行こうぜ!な気分。お胸もお尻も気持ちも上向きにしてくれるお気に入りの下着、これは強い。つまりあれだ、精神的に田中みな実になれる。

みな実に憧れる全ての悩める女性たちよ、Tバックはいいぞ。

メイクがうまくいった日は前向きな気持ちになれるけど、お気に入りの下着の日は自分の周りに結界でも張っているのか?みたいな強気になれる。まさに勝負下着だ。洋服によそ行き用、リラックスタイム用、通勤用といろいろあるように、下着にもそういうバリエーションがあると楽しくなるはず。

Tバックなんて性に旺盛な人が身に付けるもの!という時代は終わった。レースやチュールの可愛らしいもの、シームレスでつけ心地の良いもの、好きなものを選べばいい。未体験の人にはぜひ一度着けてみて欲しい。

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