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暑い夏にぴったり!お家でラムしゃぶしよう

「今日の夜ご飯、何にしよう……」

その日、私は夕飯のメニューを決めかねていた。
冷凍庫には下味をつけてある豚肉がある。それを解凍して焼いてご飯に載っけさえすれば豚丼の完成だ。しかし、今日の私のお腹は「ソレじゃない」と言っているような気がした。かといってかなり暑くなってきたこの頃、あれこれ手をかけないといけない難しい料理はちょっと御免蒙る。

迷いながらもとりあえず豚肉を冷凍庫から冷蔵庫に移し、野菜が足りなかったので近所のドンキホーテのスーパーに行くことにした。

そこで出会ってしまったのだ。
400g780円のラム肉の薄切り(オーストラリア産)に。

ラム肉なぞ我が家の冷蔵庫にお迎えしたことは今までに一度もない。お店で食べたことはあるけれど、いわば住む世界の違う人だ。だいたいいつも買う肉は100g100円前後の豚こまか鶏もも、節約したいときには鶏むね。

それなのに突然「今日はラムしゃぶだ」という気持ちになってしまった。あれは天啓だったと思う。

帰宅してすぐに冷蔵庫の豚肉を救出。再び冷凍庫でお眠りいただく。再冷凍はほんとはダメだけど、まだ数十分しか経ってないから今日は許してね。明日食べるからね。

さて、まずはだし汁だ。鍋にだいたい1Lの水を張り、10cmくらい(適当)の昆布を投入して30分放置。昆布がいい感じに広がったら火をつける。沸騰するかしないかのところで火を止め、昆布を取り出す。

関係ないけど最近野田琺瑯の両手鍋を買ったので自慢しちゃう。真っ白でころんとしてて可愛いの。

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さっき買ってきた水菜(¥39)ともやし(¥29)、野菜室に転がっていた半端な人参、エリンギ、ネギ。洗っていい感じに切る。

タレはラム肉に付いてきた醤油ベースのものとごまドレッシングの2色にした。だしはテーブルに出す前に一旦沸かしておこう。

付け合わせは冷やしトマトに青じその千切りを載せて、マヨネーズをかけただけ。

災害時用にと買って放置していたカセットコンロをテーブルに置いて、両手鍋をお招き。ご飯をよそってラム肉と野菜を並べたら準備完了!

透き通った昆布だしに野菜を放ち、ラム肉をしゃぶしゃぶ。まずは醤油のたれにつけていただく。

「うっま」

思わず夫と声を揃えた。美味しい。肉質は柔らかくて甘みが強い。ラム特有のクセはあるものの、しゃぶしゃぶにすることでちょうどよく抑えられている。余分な油も落ちるし一石二鳥。甘しょっぱいたれがよく合う。水菜のシャキシャキした食感もしゃぶしゃぶならでは。いくらでも食べられそうだ。

肉も野菜もあっという間に消えていく。ラム肉を気に入ったらしい夫に野菜も食べろと促す。気を抜くと肉全部持っていかれる。こんなに美味しくて簡単なら毎週でもいい!と言ったらそれは却下された。だよね。月1ならいいって。

夏に鍋を囲むというのも乙なもの。ごちそうさまでした。

ラム肉が夏にぴったりというのは栄養価が高くて夏バテ防止になるからである。美容にも嬉しい鉄分やビタミンB群が豊富。高タンパク低カロリーで、脂肪の代謝に必要なL-カルニチンは肉類の中でもトップクラスの含有量らしいからダイエットやスポーツをする人にもおすすめだ。

簡単・美味しい・ヘルシーの三拍子が揃ったラムしゃぶ。家で食べるという発想がなかったけれど、ラム肉の薄切りを見つけたらぜひおためしあれ。

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