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夏のごきげん度は5月4日までで決まる?! 胃腸を休ませ、次の季節に備える「土用」【季節の養生】

おはようございます。メゾンドメグリのなみみです。

養生漢方コンシェルジュ なみみ
関西在住、50代現役看護師。二児の母。好奇心旺盛。
30代半ばで離婚を機に看護学校へ入学したツワモノ。精神科ナース経験からくるホスピタリティはめぞめぐメンバーお墨付き。子育ても落ち着いた今、更年期の悩みなどをきっかけに、仲間とmaison de megriを立ち上げる。

皆さんは「土用の丑の日」はご存じですよね。
そう、夏の暑さに負けないよう、うなぎをたべて精をつけるっていうアレ。
でもちょっと待って!「土用」は夏だけではありません。季節の変わり目ごとに1年に4回土用はやってきます
そして、「春の土用」はとっても重要!
えっ!春にも「土用」があるの?と思ったあなた必見です。

「土用」のほんとうの意味

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「土用」とは、夏だけではなく、各季節の「終わり」の18日間を言います。
今年の「立夏」(夏の始まり)が5月5日なので、春の土用は4月17日~5月4日の18日間。まさに今は絶賛土用中!
「土用」って、次の季節のための準備期間っていう意味合いがあるのです。
この期間に「あること」を行うと、次にやってくる暑い暑い夏が、グンと楽に過ごせます。その「あること」とは・・・

本来は胃を大事にする期間

土用に心がけること、それは「胃腸を大事にする」これだけ!

以前「春がダイエットに最適な理由〜陰陽の考えを生かす~【くー先生となみみの相談室#006】」で、春は陽の気が上がっていくときだとお伝えしました。草木が芽吹くように上へ上へと伸びる「陽気」を発散させていく時期が春。
「胃腸の弱り」があると、陽気を発散させることができません。なぜなら胃腸が弱ると、食べたものをきちんと消化できなくなり、気(エネルギー)が作れなくなってしまうから。気が作れず、巡らないと、発散できず、「肝」が弱り、「春のストレス、目・筋肉・爪に出てない?「肝」は蓄え、巡らせる。【相談室 五臓・肝①】」のなみみのような胸のつかえ、まぶたのピクピクなどの症状が出てくるのです。

何となく胃が重い
食欲がない
逆に異常な食欲がある
そして食べた後胃もたれ


こんな症状のあるあなた!それは胃腸が弱っているサインです。
さて、この「胃腸の弱り」を立て直すには、どんな事が必要なのでしょう

①余分なものを摂らない~3つの「あ」

草木が芽吹くよう伸び伸びとした体になるためには、まず「体の中の余分なものを脱ぎ捨てる」ことが大事。
「余分なもの」それは 3つの「あ」

・甘いもの(砂糖は浸透圧の関係で体に水を引き入れ、体を重くする)
・油(胃もたれの原因になり、消化吸収を妨げる)
・アルコール(肝臓の解毒作用を落とすので、余分なものが溜まりやすい)

これらを普段より少しだけ意識して控えましょう。

②ちょっと少な目 胃腸の声を聴く

食事の途中で「まだ大丈夫かな」と立ち止まって胃腸の声を聴いてみる。
立ち止まって「あ、胃もたれしているな」と感じたら、そこでストップ。
この胃もたれは胃が働いていないサイン。胃が働かないと・・
代謝できない→ 余分なものがたまって体が重い→ すっきりしない→ 発散できない とつながっていきます。
いつもよりこころもち少な目の量を意識すると、胃腸は喜びます。

土用はいったん立ち止まり、体の声を聴いてみる

いかがでしたか?
季節の変わり目に少し立ち止まって体の声を聴く。
サインを感じ取り、季節の変わり目に対応できる体になる。

それが「土用」の過ごし方。
今年の夏も去年と同じ、いやそれよりもっと暑いかも?
胃腸を整え、生き生きと夏を楽しみたいですね。


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