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飲んで1時間で実感?すぐに効く漢方薬ってあるの?~梅雨ダル編~【くー先生となみみの相談室】

漢方薬って効くまでに時間がかかるイメージがありますよね。
でもちょっと待って。漢方薬には意外とすぐに効果を感じられるものがあるのです。
風邪の初期、寒気があるときに葛根湯とか、足がつったときに芍薬甘草湯などがそうですね。(頓用として使用することが多いので、長期使用はあまりよくないそうです。)

今日はその中から、湿気の多い季節に私が愛用している漢方薬を紹介したいと思います。
(あくまでも私の体質に合う漢方薬なので、服用の際にはきちんと先生に相談してくださいね。一人一人の体質に合わせてアプローチできるのが漢方薬の優れたところ。)

それでは、くー先生なみみの相談室へどうぞ。
今日は相談日ではありませんが、職場で調子が悪くなったなみみ、急遽こじか漢方薬局のドアを叩きました。

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「湿」のダブルパンチで梅雨ダルに

なみみ「先生、今日は仕事で入浴介助の日だったんですが、終わった後に脱力感があって」
くー先生「おやおや・・・」
なみみ「大量に汗をかいたせいだ、水分補給しなきゃと思ってスポーツドリンクをがぶがぶ飲んだのですが、胃がぽちゃぽちゃして気持ち悪くなっちゃいました。頭もぼーっとして」

くー先生「そうでしたか・・・尿はちゃんと出ていますか?」
なみみ「それが・・・あんなに水分をとったのにトイレに行きたくないんです。」
くー「ははーん・・・なみみさん、体の中からも外からも『湿(しつ)』にやられましたね。なみみさんの今の体の状態を解説してみましょう」

「梅雨ダル」体の中で何が起こってるの?

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・環境的に湿気が多い(入浴介助)
大量の汗をかく(気も一緒に出ていって減っている
  ↓
クーラーで体が冷やされる(汗をかいて開いた毛穴から冷えと湿気が入ってくる)
冷たい飲み物を飲んで胃が冷やされる
  ↓
「脾(ひ)≒胃腸」の働きが悪くなり、気を作り出せない、気が巡らない(エネルギーがうまく使えていない)
  ↓
「水」を巡らせることができない、出すこともできない(胃に水分が停滞、尿量減少)
  ↓
体の中にも湿気が溜まり、体の外も湿気が多い「湿気のダブルパンチ状態」

くー先生「こんな感じで溜まった『湿(しつ)』を外に出せなくなってしまっているんですよ。」
なみみ「うーん、だから尿も出せなくなって、胃にも水が停滞、頭も重だるいんですね。」
くー「 そうですね。湿気を外に出してしまわないと。今(湿気を)出しちゃいましょう」
なみみ「えっっ!今すぐ、ですか?」
くー「そう、おススメの漢方薬があるんです。なみみさんの体に合えばすぐに効いてきますよ」

ジャジャン!その名も「湿」に「勝つ!」「勝湿顆粒(しょうしつかりゅう)」です。

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体内の「湿気」を外に出してくれる漢方薬

くー先生「今一包飲んでみましょうか、温かいお湯でね」
なみみ「はい、いい香り・・・」
くー先生「そう、香りを感じながら飲むことも大切なんです。それだけでも気が巡るのでね」
なみみ「はあー、ちょっと落ち着きました・・・」(しばらくして)
「先生、トイレをお借りしていいですか?」
くー「なみみさん、効果が出てきたようですね。体の中の水が動き出しましたね」
なみみ「えっ・・これ、今飲んだ薬の効果なんですか?漢方薬って1か月くらい飲まないと効かないんじゃ・・」
くー「漢方薬は、『体の調子を整える』というイメージがありますが、意外と即効性のあるものも多いんですよ。なみみさんは元々胃腸が弱くて、この時期には湿気が溜まりやすい体質なので、よく効いたんですね」

漢方薬と言えば3か月ぐらい飲まなきゃいけない…わけじゃない

いかがでしたか?漢方薬と言えば長く飲まないといけない、というイメージがありましたが、「今ちょっと調子が悪いんだよなぁ」というときにうまく使える漢方薬があるということもわかりますね。

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梅雨時や夏の蒸し暑い季節は、外気の湿度が高く、余分な水分や湿気を汗として蒸発させ、体外に出すことができず溜まりやすくなります。身体がむくんで重だるい、食欲不振、下痢など夏風邪と同じような症状が表れる時があります。今回取り上げた勝湿顆粒は体内の湿を乾かすドライヤーのようなもの、そして湿(しつ)≒体の中の余分な水分を体の外に出してくれる働きがあります。
ちなみに私は勝湿顆粒を飲むと数十分でトイレに行きたくなります。温かいお湯で香りを感じながら飲むと、気持ちが落ち着いて、胃が温かくなるのを感じます。
あくまでも個人の感想なのですが、梅雨時、体の中にも外にも湿気を感じた時に頓用として使っています。

まだまだ梅雨は続きます。つい冷たいものを食べちゃった、職場が湿気が多すぎて不快、そんな梅雨ダル時には季節の養生、そして心強い味方をつけて、この梅雨を乗り切っていきましょう。

※効果はライター個人の感想であり、この漢方薬をおすすめするものではありません。服用については必ず専門家にご相談ください。

この記事を書いた人

養生漢方コンシェルジュ なみみ
関西在住、50代現役看護師。二児の母。好奇心旺盛。
30代半ばで離婚を機に看護学校へ入学したツワモノ。精神科ナース経験からくるホスピタリティはめぞめぐメンバーお墨付き。子育ても落ち着いた今、更年期の悩みなどをきっかけにmaison de megriで中医学の基礎知識や身近な養生方法などを幅広く発信中。

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