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忙しすぎるのは良くないよという話

■東洋医学における成功の定義は「悦」=楽しむこと。
成功とは悦であり、私たちの生きる意味は、楽しむことである。
この世に私たちが生を受けたのは楽しむため。
私たちには楽しむ義務がある。

■仕事をするうえで大切なことは稼ぐこと。
人のためではなく自分のために。
現代で悦を実現させるには、稼ぐことが土台となる。

■お金とは、ありがとうの対価である。
お金のやり取り=ありがとうのやり取り。
ありがとうの対価を安くすることは誰のためにもならない

■疲れないやり方をする
人は余裕があるから、他人のことを考えることができる。
毎日めいっぱいだと、実力も発揮できない。
疲れる→楽しくない→愚痴が多くなる→優しくできない。
疲れないのは自分のためであり、人のためでもある。

■自分のスタイルを変えない
相手に言われたことに合わせてしまうと、自分に合わないお客さんが増えていく。スタイルを変えなければ、だんだんと自分に合うお客さんが増えていく。お客さんを選ぶことが悦につながる。
人に流されたり、万人に受けようと思っていたら、意図した場所からどんどん離れてしまう。



この授業を待ちわびていました。東洋医学の先生による、自営業のススメ。
特に心にグサグサ刺さった、講義の序盤、そもそものお話。

東洋医学における成功の定義は「悦」=楽しむことである。
仕事をするうえで大切なことは、まず稼ぐことである。
人のためではなく自分のために。そして、疲れないやり方をすること。
それから、自分のスタイルを変えないこと


ここで怖い話をひとつ。以前の私の話です!

市場の中のパン屋。
暗い時間から働くお客さんに求められる、がっつりお惣菜パンや分かりやすい甘いパン。
雑誌やテレビを見てくる女性客に向けたおしゃれ系ハードパン。
卸売にバゲット、バンズ。レストランから要望があればタルトにガトーショコラにアップルパイだってやりますよ。
まだまだ修行中だし、どのお客さんも手放せない。

手放せないのは、とにかく売上のため。
自分が稼ぐためというより人件費を支払うために働いていた。
しかし、やってもやってもお金はいつもギリギリ。
2時半起きで4時から16時までノンストップで働いているのに。
それならばと、デパートの催事にでる。0時から働く。それでもお金が残らない。そもそも価格設定が安いし、いろんなことを同時にやっていて結局めちゃくちゃ手間(人件費)がかかるから、今思えば当然です。

頑張れば頑張るほどずれていく立ち位置。
気づけば戻したくても戻せないほどにずれている。
そのことに気づいているのに、日々迫る仕事・家事・育児があるから立ち止まれない。こんなはずじゃなかった。
当然、体も心もボロボロに疲弊する。
仕事もプライベートもぐちゃぐちゃ。
楽しくない。つらい。優しくできない。
無理を言うお客さんの愚痴を言い、手の遅いスタッフにイライラし、家族に常に罪悪感を感じ。
優しく声をかけてくれる人ともうまく関われない。
そんな自分が嫌い。

「忙しい」は「心を亡くす」とはまさにこのこと。

パンを焼いて誰かが喜んでくれるのが自分のしあわせになるはずだったのに、なんのためにやっているのかわからない。
ホラーでしょう?

「悦」とは程遠い状態だった。
前半のお話にあった、「常に楽しむ」「自分のために稼ぐ」「疲れない」「自分のスタイルを貫く」の真逆をいく、ザ★悪い例!
皆さん、東洋医学的自営業のススメ、真逆をやったらどうなるかの実験を私がやっておきましたよ…
でも、真逆をやれば不幸になることは分かったので、そのとおりにやれば「悦」=「成功」にたどり着けるという証明でもある。

救いだったのは、苦しみや失敗も「悦」の材料にもなるということ。
悦は苦しみからの振れ幅なんだそう。
たしかに、あの頃の経験がなかったらきっと感じられなかった
今のしあわせが確かにある。ここにいることもそう。だから大丈夫!









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