才能なんてございません


週間天気予報を眺めると、やや夏も終わりに近づいてるように思った。体温より高い気温の日はなさそうだった。
今年の夏はいつもに増して無気力だった。なぜくたばらずに生きているのか不思議な暑さに気持ちも体も負けて、生気がどんどん吸い取られていくような気がしたけど、そんなのは全くの勘違いで、例年通りの気温に戻った今、何一つ回復などしていない。
明日に期待するのも、今日の懺悔を夜更かしで消化するのも、そんな繰り返しも、もうそろそろ耐えきれないくらいまで危ないところまで来た。人より優性なところを見つけては慰め、自分こそ特別なのだと言い聞かせ、嘘で固めて、穿った目をして歩くのも、ダサいと見透かしているのは自分。本当にダサい。見て見ぬ振りをしていたところを見つめるのは怖い。でも立ち止まらなくてはいけないと本能的に思うほどにくたびれた。そんなときに飼っているメダカが死んだ。もうやめてくれ。
生きる価値もなければ努力の方向も分からなければ奮起する気概もない。どこへいこうか。消えようか。こんな何でもない僕がどこへ行こうが、誰も何も変わらない。



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