憂を形にするのが最適解


僕はしがない歌手志望26歳独身学歴なし。うんこみたいな人間。
そして内向型も内向型、あれこれ有る事無い事考えて一人で勝手に落ち込んだり舞い上がったりする。いらん気遣いをして気が滅入ったりする。「一人の時間が好き」とか「一人旅が好き」とか誰も興味ないのに自己紹介するインスタグラマーとは訳が違う、人と関わることがとてつもなく億劫。当たり障りのない言葉で自己紹介すな。僕は1日誰かと行動を共にすると翌朝えげつない量のニキビができる舐めんな。
そんな僕は一般的な人よりも一人でいる時間が圧倒的に多いと思うのだが、そのぶん自分の都合のいいように妄想が始まる。こういうことがあったら、こういうこと言ったら、こう思われるかな、そんなことばかり考えている。そして何よりこういう時間にとても囚われてしまう。放っておくと布団に入ってからいつまでもこんなことを考え続けられるし、ぼーっと反芻したりして何時間も溶かせる。そうして大概、喜びとは違う心境になる。現実ではなく妄想だから、漠然とした憂で胸がいっぱいになる。
だからきっと、素質があるのだと言い聞かせる。
歌を作る人というのは、色んな想いや想像や心情を、言葉や行動で吐き出せなかったものたちを、歌として作品として昇華しているのだと思う。根っからのポジティブ歌手もいるが、僕が愛する歌手というのはそういった弱気が垣間見える人たちだ。
だからこの日々溢れる憂をただ脳内でグルグル掻き回すだけで終わりにしないことだ。体の中にあるものを外に放出するんだ。しかしこれがすごく難しいんだ。上手く言葉にできない。日本語は単語が長いから上手くフレーズに収まりにくい。しかしそんなこと言ってたらいつまでもセルフ憂鬱根暗妄想独身男として死んでいくわけだ。
難しいのは初めから知っている。
最適解は分かってる。やるしかないのでは。










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